矢の雨
遅れてすいませんでした!!普通に日程を勘違いしてました!
暗殺者は驚いていた。華奢な目の前の少女が攻撃を易々と避け、弓でカウンターをかけてくるのである。
「・・・・・予想外だ。」
リブルスは攻撃の手を止めノエルに言った。
「女だからってなめんじゃないわよ。」
弓を構え直すノエル。ノエルが攻撃を避けれるのは当然であり、長老の攻撃をひたすら避けていたのもあるが、リブルスは暗殺者の恰好をしているだけあり元暗殺者なので白兵戦向きではないのだ。
「少々侮っていたようだ・・・・・・・次は逃がさん。」
先程とは比べ物にならない殺気がノエルを襲う。
ザっと地面を蹴り距離を詰めノエルに向かって杭を二本投げる。ノエルは魔力で矢を作り杭を対象に矢を二回放つと、杭と矢はお互いに当たりその場で弾かれる。
「・・・・・。」
弾かれたことにうろたえないリブルスは更に四本杭を投げた。
「鬱陶しいわね!!」
六回魔力の矢を作り放つノエルの顔には苛立ちが見えた。しかしノエルは弾くのに気をとられて、リブルスが先に弾かれた二本の杭を回収して首元を狙っていることに気が付かなかった。
「・・・。」
無言で振るわれた杭はノエルの首を貫こうとしたとき。
「ッッッ!!!」
カキンッと杭は矢によって弾かれたことにリブルスは驚きを隠せない。
「甘いわよ!」
余分に二回放っていた矢がリブルスの回収した杭を追尾していたのだ。
杭を弾かれたリブルスは大きく姿勢をずらされてしまう。そしてノエルはそこにすかさず回し蹴りを決める。
「グッ!」
腹に直撃したリブルスはうめき声をあげる。
「これでお終い!」
弓を構え放とうとしたとき、ノエルの足に鎖が絡みついた。当然の如くノエルは倒れる。
「・・・・・。」
ノエルの倒れている間に姿勢を立て直すリブルス。リブルスはノエルを鎖に掛けるためあえて蹴りを貰い、ノエルから距離をとったのである。
「イタタタ・・・。」
ノエルは立ち上がると追撃をかけてきたリブルスの攻撃を間一髪で避ける。
「きゃ!」
避けたノエルは距離をとろうとするが、足に絡まった鎖をリブルスが引き、強制的に距離を詰められてしまう。
「・・・・。」
リブルスは容赦なく杭を振り下ろす。
「ああああ!!!」
ノエルは必死に避けようとするが鎖の絡まっていない方の足に杭が突き刺さり絶叫する。しかしそんなノエルの声も聞こえていないかのようにリブルスは杭を引き抜き今度は頭を狙って振り上げる。
「お返しよッッ!!!」
ノエルは三回矢を放つと、リブルスの振り上げた右手に三本全てが刺さる。
「・・・・ッッ!!」
腕を垂らした状態にしてノエルから距離をとったリブルスは、この戦闘でもう右腕が使い物にならないことを確認すると左手に杭を持ち四本投げる。
「効かないっての!!」
ノエルは今までのように迎撃する。そしてリブルスに矢を放つが全て杭と鎖で弾かれてしまう。
「「・・・・・。」」
一進一退のこの状況で両者は睨み合いになる。そして先に動いたのはノエルだった。
「悪いけど時間かかりそうだから終わらせるわ!!」
そう言うとノエルは天に向かって矢の追尾する対象をリブルスにして魔力が続く限り矢を放った。
魔力で出来た矢に使う魔力は恐ろしい程少なく為、何千何万もの矢がリブルスを襲う。
「・・・・ッッッッ!!!!!」
リブルスは上空から降ってくる大量の矢を鎖を円状に回し防ごうとするが、防ぎ逃しが多数出てリブルスが倒れるのにそう時間はかからなかった。
リブルスが倒れたのを確認したノエルはホッと息を吐きドサッとその場に座る。
「痛ったいわねぇ。歩けるかしらこれ?」
リブルスによってつけられた足の傷を見ながらノエルは呟く。
暗殺者とエルフの少女の戦闘はエルフの少女の勝利で終わった。




