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特訓開始

「ぐあッ!」

痛みで声をあげる綾太は後ろに吹き飛ばされるのであった。

「動きが読みやすいですね。単調な攻撃を減らすのと、盾の大きさを利用して戦うのです!」

そう言って20歳ぐらいのエルフの男性は地面を蹴り綾太との距離を縮める。そして膝を付く綾太へ蹴りを決めるのであった。

「追撃をガードできるのはいいですね。しかし次の攻撃を忘れてはいけませんよ!」

右から迫る蹴りを盾でガードした綾太であったが、左からの拳えお横腹に受けてしまう。

「がはッ!」

もろに拳が決まった綾太は倒れる。

「ふーむ。まだまだ未熟ですね。今までよく生き残れたもです。」

エルフの男は攻撃の手を止め、そう呟くのであった。


なぜこんな状況になったのか、時を遡ること一日前。

「俺たちに戦い方を教えてください。」

長老は頭を下げる綾太をジッと見た。

「・・・・・いいじゃろう。少年には近接のエキスパートを、少女には回復魔法の専門家を、そしてルーフェス君にはわしが稽古をつけよう。明日の朝、家の前に来るといい。」

そう言うと長老は家の奥に消えて行った。


そして一日が経過。綾太たちは長老の家の前に来ていた。

「君に稽古をつけるトミノと申します。よろしくお願いしますね。」

自己紹介をするとニコッと笑うトミノ。

「それでは早速始めましょう。最初は組み手をしたいと思います。ついて来てください。」

トミノの後に付いて行く綾太。

一方ティーナには白髪混じりで皺が少しある女性がついていた。

「貴女がティーナちゃんね。私はニサ。話しは長老から聞いているわ。厳しくいくけど、いいわよね?」

威圧するニサにティーナは臆せず頷く。

「そう。ならついてきなさい。」

ニサについて行くティーナであった。

そしてノエルの方はというと、

「ルーフェス君申し訳ないのじゃが、一度弓を取りに戻ってくれないか?」

「弓は家に置いてきちゃって今持ってないんですよ。家って言うのはトレノブの町の方ですよ。」

「頼む!あの弓がなければ話にならんのじゃよ。

「話にならない!?」

そこそこ揉めていた。

「綾太君の話しによると、指名手配されてないのはルーフェス君だけだと聞いたんじゃ。」

「ううぅ。仕方ありませんね。取りに行ってきます。」

ノエルはトレノブの町へ戻るのであった。


そして今に戻るのである。

「立ってください綾太君。」

綾太を見下ろすトミノ。

「言われなくてもッ!」

立ち上がるとともに盾を横なぎに振る綾太だったが、あっさりと避けられ距離を取られてしまった。

「綾太君。君に足りないものは大きく二つあります。一つ目は武器の特徴と特異能力を使いこなすこと、二つ目は経験です。一つ目は教えることができますが、二つ目は本当の戦闘にならなければならないので無理があります。しかし僕は実践に近い状態で訓練をしようと思っています。」

そう言うと綾太に向かって走り出した。身構える綾太に勢いよく右足で蹴りを決めるトミノ。しかし綾太は盾を使い蹴りから身を守る。

「綾太君の盾の特徴は、防御力と大きさにあります。」

避ける綾太の溝に拳を叩き込み、左足で回し蹴りを決めるトミノ。

「その盾はほとんど全ての攻撃を無効化することができますが。それに頼り避けることが疎かになっています。盾は攻撃を防ぐことができますが、別の位置からの攻撃を防げません。避けることと防ぐことを使い分けることが大切です。」

回し蹴りで奥に吹き飛んだ綾太に追撃をかけに行くトミノ。右フックを決めようとするが綾太はそれを避け、左から迫る蹴りを盾で防ぐ。しかしトミノは綾太の懐に入り、アッパーを決める。

「その盾は普通の盾とよりも大きさが段違いに大きい。つまろリーチが長いということです。大きい分小回りが利かず、懐に入られるということがあります。しかしその盾のリーチの長さを利用すれば相手はそうそう懐に入ってこれないはずです。」

倒れる綾太に説明するトミノ。

「これは・・・・先が長く・・・なり・・そ・・・う・・・・だ。」

怒涛の攻撃を受けた綾太は、意識を失うのであった。

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