森の怒り
クリスマスの特別篇を明日にでも投稿しようと思っています!
ちなみに遅れた理由としては遊びに行ってました。申し訳ありません。
「もうお終いかい?吸血姫の名が泣くよ?」
勇者の怒涛の攻撃をメリアラは綾太を守りながら受け続ける。
「余計なお世話だよッッ!!」
勇者の攻撃をナイフで受け流しきれず、所々切り傷を受けるメリアラは勇者を睨んだ。
「ふーん?じゃあこれでお終いだよ。」
聖剣を振りかぶると、今まで綾太たちが見てきた聖剣の光よりも何倍も光り輝きだした。
「エンチャントジュエルを使った聖剣は誰にも止められない!!」
振り下ろされた聖剣から視界を埋めるほどの光が放たれた。
「全ては守り、助けるための力、再誕せよ、精霊の愛した朽ちぬ盾ッッッ!!!!」
咄嗟にメリアラの前に出た綾太は盾を構える。
「ぐううぅぅ。」
光を抑える綾太は、今まで以上の相手の力に苦痛の声をあげる。
「今だ!!」
勇者の周りに四ヶ所ワームホールが現れる。ワームホールがから放たれた鎖が勇者の四肢も掴む。
「な!?」
突然四肢を掴まれた勇者は驚きの声をあげる。
「終わるのは君の方だッッ!!」
止めの一撃が決まろうとしていた。
「はぁ・・・はぁ・・・・34回目。お主を焼き尽くした回数じゃ。」
老人の魔力は尽きる寸前であった。
「あら?もう魔力切れかしら?所詮人間の魔力なんてそんなものよね。」
相変わらず涼しい顔で立つステラ。
「さようなら哀れな人間さん。陰影はやがて暗黒に、狂気の漆黒は闇をもたらす、飲み込め、果て無き闇。」
黒い雲は満身創痍の老人を包み込んだ。
「勇者様。ここで倒れることをお許しください。」
完全に包み込まれると、フェニックスは消えて行った。
「呆気ないものね。あっちは大丈夫かしら?」
それなりに魔力を使ったステラは綾太の元に向かうのであった。
「今ここで負けるわけにはいかないんだッ!!」
メリアラの止めが決まろうとしたとき、勇者は予め手に握っていた二つのエンチャントジュエルを砕いた。
先程よりも濃い緑色のオーラが勇者を包み、ステータスの上昇した勇者はメリアラの鎖を力尽くで砕いた。
「こうなった僕を止められるものはない!」
「いい加減にしろッッ!!!」
高らかに宣言する勇者に対してお叱りの声が聞こえた。
「長老!?」
ノエルの驚きの声が響いた。後ろで戦闘を眺めていたノエルの横に長老が立っているのである。
「エトゥン村の長としてこれ以上の戦闘は黙認しかねん!勇者よ、早々に立ち去れ!!」
眉間に皺を寄せる長老。
「貴方も魔王の味方に付くのですか?なら敵ですね。」
勇者は長老に向かって歩き出す。
「生命は森に還り血も肉も根源である木々に戻るであろう。森の怒り。」
堅い根が勇者の足に絡みつく。そして長老が拳をかざしたところから木が生え、手を開くと木は五本の木の槍へと変化した。
「わしの先祖魔法は森を味方にする。今すぐ出て行くというならこの槍は飛ばさないでおいてやろう。」
長老が手を傾けると五本の木の槍の矛先が勇者へと向かった。
「出ていくだって?魔物に味方した者は殺す。貴方も殺してからこの村から出るとしよう!!。」
聖剣を構え、全ての槍を防ぎ切ろうと防御態勢に入る。
「わしに喧嘩を売ったことを、この村を荒らしたことを後悔するがいい!」
木の槍は全て放たれた。




