二回戦
「話し合いねぇ。僕たちの目的はそこにいる二人を殺すことだ。そして君たちをきつく処罰すること。この二つ。どう足掻いても交渉の余地はないよ。」
「話す気はないってことでいいんだよな?」
「話すつもりなんて最初からない!!」
そう言って勇者が聖剣を振り下ろすと光が飛んできた。
「ぐッ!なら、戦うまでだ!!」
光を盾で弾いた綾太は、勇者たち同様戦闘態勢に入るのであった。
「勇者の取り巻きは私がやるから貴方達は勇者をやりなさい!」
そう言ってステラは勇者の仲間を相手に戦いだすのであった。
「君たちだけで僕に勝てると思うなよ!!」
そう言って勇者は聖剣を構えながら突進してきた。
「メリー!あいつの光の攻撃は全部俺がガードしてやる!全力であいつに打ち込め!」
攻撃の要であるメリアラはやられるわけにはいかないため、綾太は勇者がいつ聖剣から光を飛ばしてくるかしっかり目で追う。
「じゃあ任せたよ綾太!ブラッドサクリファイス!!」
綾太に守りを任せたメリアラは魔法を唱える。
「そんなもの!」
ブラッドサクリファイスを聖剣で斬る勇者。
「僕の相手にした剣士はブラサクを斬りすぎなんだよ!」
悪態をついたメリアラは、腰のナイフ抜いて勇者に突進する。
そこからは一進一退の戦いだった。勇者の聖剣とメリアラのナイフはぶつかり合うだけで、お互いになかなか傷はつかないのであった。
「三人纏めて相手にするか。これは笑止、自分の実力もわかぬか。」
ローブを着た老人はステラを煽る。
「わかりやすい挑発ね、貴方たちの実力がそれほどだってよくわかるわ。」
ステラが煽り返すと老人はステラを睨んだ。
「小娘、今から後悔するなよ?知性は激流、浄化は洪水、青きを集わせし四大元素の一つよ、歓喜と悲嘆、喧騒と静寂もろとも流し尽くす水流となれ!メイルシュトローム!」
魔法を放つ老人に対してステラも詠唱を始めた。
「力は火炎、憤怒は灼熱、赤きを集わせし四大元素の一つよ、正義と悪、裁きと秩序もろとも焼き払う紅蓮の劫火となれ!ボルケイノ!」
魔法がぶつかると水が蒸発し、一気に水蒸気になった。そしてそれと共に戦士の男がステラに飛び掛かった。
「ぬおおおおおおおッッッ!!!!」
剣を振りかぶる戦士。
「強堅の盾よ、我を害する悪しきものから強靭な守護をしたまえ!ソリッドディフェンス!!」
ガキーンという音が響く。剣が見事にガードされたのだ。すると戦士は後ろに跳び、ステラから距離をとった。
「なかなかやるじゃないか。」
戦士の男はメリアラに言う。
「これぐらいできなきゃ一人で挑んだりしないわ。」
「言うではないか。」
勇者の仲間たちは様子見に移ろうとしたとき、ステラは口を開いた。
「もうおしまい?ならこっちも行くわよ。貴方たちは闇から逃げられるかしら?」
そう言うと詠唱を始めた。
「陰影はやがて暗黒に、狂気の漆黒は闇をもたらす、飲み込め、果て無き闇。」
闇の蹂躙が始まった。
「なかなかやるじゃないか、僕とここまで打ち合えたのは君が初めてだ。」
「それはどうもッ!!」
メリアラは聖剣を弾く。
「ならこちらも本気の一撃を出そう。今回は守り切れるかな?」
勇者はそう言うとメリアラから距離をとり聖剣を振り上げた。
「消えろッッ!!!!」
光の一撃は放たれた。
「全ては守り、助けるための力、再誕せよ、精霊の愛した朽ちぬ盾ッッ!!!!」
綾太の盾がメリアラに放たれた光を阻む。
「その攻撃はもう効かないぜ。」
綾太は余裕そうな顔をする。すると勇者の近くに四ヶ所ワームホールが現れ鎖が放たれた。しかし勇者は加齢にすべて避けた。
「二人のコンビネーションを崩しにかかるとしよう。」
体制を立て直した勇者はそう宣言するのであった。




