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魔法攻防戦

映画見に行って帰ったら寝てました。お許しを・・・(二回目)。

「力は火炎、憤怒は灼熱、四代元素の一つよ、我に力を!フレイム!」

その場を去ろうとした綾太に向かって炎の中級魔法が飛んできた。

「ぬおっ!」

綾太はギリギリで火球を回避する。火球は道に当たり爆散すると、辺りの人は悲鳴をあげて逃げ出す。

「チッ避けられたか。少しはやるみたいだな。」

魔法を放った張本人であるヒロキは、舌打ちをする。

「町中で魔法を討つんじゃねぇ!危ねぇだろ!町の人に当たったらどうすんだよ!」

「お前が当たればいいだけのことだろ。」

「無茶苦茶言うなよ。」

無茶苦茶なことを言うヒロキに綾太は呆れながら答える。

「フン!町に被害を出したくなかったら次は当たるんだな。力は火炎、憤怒は灼熱、赤きを集わせし四代元素の一つよ、正義と悪、裁きと秩序もろとも焼き払う紅蓮の劫火となれ!ボルケイノ!!」

「知性は激流、浄化は洪水、青きを集わせし四大元素の一つよ、歓喜と悲嘆、喧騒と静寂もろとも流し尽くす水流となれ!メイルシュトローム!!」

ヒロキの放った炎の上位魔法はステラの水の上位魔法によってかき消された。

「綾太くん、怪我はない?」

涼しげな顔をしたステラは綾太を見る。

「お、おう。」

守ってくれたステラの横顔が綺麗で頼もしかったので綾太は言葉に詰まる。

「何故ですか!?そいつは魔法を避けることしかできない雑魚も同然なんですよ!」

ヒロキは何かに裏切られたような顔を浮かべる。

「確かに綾太はそこまで強くないけど、私の仲間に手を出すのは許さない。」

ステラはそう言うと戦闘態勢になる。

「そんなやつを仲間と呼ぶ価値なんてない!貴女僕と一緒にいる方が幸せでいられるんだ!なんて言ったって僕は主人公なんだから!だからそんなやつ捨てて僕と来ましょう。」

ヒロキは自分勝手な理屈を並べだす。

「主人公だか何だか知らないけど、その言葉は宣戦布告と受け取ったわ。」

ステラの目は先程より冷たい目になり詠唱を始める。

「速さは疾風、慈愛は暴風、嵐を集わせし四大元素の一つよ、好意と嫌悪、慈悲と憎悪もろとも切り裂き砂塵となれ!サイクロン!!」

風の上位魔法を放つ。

「強堅の盾よ、我を害する悪しきものから強靭な守護をしたまえ!ソリッドディフェンス!!」

防御の上位魔法はヒロキを膜のようなものが包む。

「ぐううぅぅ!」

風の上位魔法を防ごうと耐えるが、パリーンっという音と共に防御魔法は破られ吹き飛ぶヒロキ。

「この町最強の魔法使いはこんなもの?話にもならないわ。」

ステラは髪に手を当てフワッとたなびかせる。

「力は火炎、憤怒は灼熱、赤きを集わせし四大元素の一つよ、正義と悪、裁きと秩序もろとも焼き払う紅蓮の劫火となれ!ボルケイノ!!」

止めの一撃にステラは炎の上位魔法を放つ。

「ぐうっ、貴方を手にするには少し手荒な真似をしなければいけないようですね。」

吹き飛ばせたヒロキは直ぐに体制を立て直し詠唱を始める。

「知性は激流、浄化は洪水、青きを集わせし四大元素の一つよ、歓喜と悲嘆、喧騒と静寂もろとも流し尽くす水流となれ!メイルシュトローム!!」

ボルケイノとメイルシュトロームが当たって相殺するはずだったが、メイルシュトロームはボルケイノを打ち破りステラを襲った。

「キャアア!」

予想外のことに対応しきれなかったステラは、メイルシュトロームが直撃してしまう。

「貴女のボルケイノが僕のメイルシュトロームに勝てなかったのも無理はありません。なんて言ったって僕の特異能力は魔法威力の増減なのですから。」

ヒロキは次の魔法の詠唱を始めるのであった。

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