決戦!お粥対決
映画見に行って帰ったら寝てました。お許しを・・・。
俺はどうすればいいんだ・・・。
綾太の目の前には綺麗ななんの変哲もないお粥と魔女の窯の中身のような色をしたお粥が置かれていた。
メリーの作ってくれたお粥も食べてあげたいが、食べた後に俺の命があるかどうか。
綾太はひたすら考えるのであった。
時は遡ること一時間前。
「僕のお粥とティーナのお粥、美味しかった方が勝ちでいいね?」
「望むところです。」
二人の間に火花が散る。
「勝負開始!!」
ノエルの掛け声とともに両者キッチンに走って行った。
カチャカチャとお互い調理を始める。土鍋に米と水を入れ始める。
ティーナは土鍋に卵を入れる。
メリアラは馬刺しを土鍋に入れる。
ティーナは塩を加える。
メリアラはクッキーを砕いて入れる。
ティーナは土鍋に蓋をしてしばらく待つ。
メリアラはよくわからない錠剤を入れて土鍋に蓋をしてしばらく待つ。
ティーナは隠し味にゴマ油を少量入れる。
メリアラは隠し味に大量の木の実を入れる。
「「完成!!」」
お粥の完成した二人は綾太の元へ行く。
「おお!うまそ・・う?」
ティーナのお粥を見た後にメリアラのお粥を見た綾太は言葉が詰まる。
「頑張って作りました食べてみてください。」
そう言ってベッドの横の机にお粥を置く。
「僕の自信作だよ。」
そう言ってベッドの横の机にお粥擬きを置く。
綾太は変な汗をかきながら思った。
俺はどうすればいいんだ・・・。
綾太はしばらく静止していたが。とりあえずティーナのお粥を食べる。
「美味しい。」
家庭の優しい味をした卵粥に本音が漏れる。
「お口にあって良かったです。」
ティーナは嬉しそうな顔をする。
「僕のも食べてよ!」
メリアラはスプーンでお粥擬きをすくい綾太の口へ突っ込む。
「むぐ!ん?美味い。」
明らかにヤバい物しか入っていないお粥擬きが美味いことに驚く。
「料理は苦手だけど頑張ったんだよ。」
ニコニコしてメリアラは言う。
「二人もありがとう。美味しく食べさせてもらうよ。」
内心メリアラのお粥擬きが美味しかったことに安心する綾太であった。
「ちょぉぉっと待ったぁぁぁ!!」
バーンっとドアが開く。開いたドアの前にはお粥を持ったノエルがいた。
「この勝負私も参加するわ!」
目を丸くする三人。
「そういうことだかさっさと食べちゃって!」
メリアラのように無理矢理口にお粥を突っ込む。
「ぐむ!」
驚きに声を挙げる綾太であったが、徐々に顔が青くなっていった。
「クソ不味い・・・。」
そう言ってベッドに倒れる綾太が見たのは、ノエルの持つエメラルドグリーンの色したお粥であった。
「綾太!?綾太ぁぁ!!」
綾太に駆け寄る二人。
女の子二人に駆け寄られながら白目を向く少年が一人。
「綺麗な色してるから平気だと思ったんだけど、やっぱり駄目か。」
呑気なことを言う少女が一人。
綾太の部屋は混沌と化すると同時にお粥対決は終わるのであった。




