終曲
風邪で寝込んでいたまどろん社長です。投稿を遅れてしまい申し訳ございません。体調管理は本当に大事だと痛感しました。
皆さんも風邪やインフルに気を付けてください。
「捕まえたぜ。」
綾太はグッと鞘を引き寄せる。
「俺を舐めた付けだッ!!」
鞘を放して拳をディルの顔に勢いよく当てる。
「ぐっ!」
ディルは痛みで声を漏らす。
「お前の摩擦はなくなった!このまま滑って行け!」
ディルはツルツルとメリアラの方へと滑る。
「メリー決めろ!!」
綾太は喉が潰れそうなほどの声で叫ぶ。
「ブラッドサクリファイスッッ!!」
メリアラのブラッドサクリファイスがディルに直撃した。
「デスフィナーレッ!!」
ディルの声と共にブラッドサクリファイスは消滅した。ブラッドサクリファイスでできたクレーターの真ん中にディルが立っている。
「まさかこれまで出すことになるとはな。」
「直撃したブラッドサクリファイスを破るなんて・・・。」
「当然だ。今の俺の力は、貴様が倒したディルの力分増えている。」
「そんなことしたら体への負担がかかるんじゃない?」
直撃したブラッドサクリファイスを破られたことへのショックの気持ちを切り替えたメリアラは冷静にディルへ質問する。
「負担はかかるが、貴様を倒せるなら構わない!!」
ディルは地面を蹴り浮かぶメリアラ目がけて剣技を放とうとする。
「そんな奥の手まで出して僕を倒したいのか・・・。」
メリアラは右手を前に突き出す。
「なら僕の奥義を見せてあげるよ!!」
ディルの周りに四ヶ所ワームホールのようなものができる。四ヶ所のワームホールから鎖が飛び出し、四肢に絡まる。
「くっ!」
ディルは必死に鎖を取ろうとする。
「無駄だよ。絶対にとれはしないよ。」
「ふん!こんな子供騙しすぐに・・・。」
ジャラジャラと鎖の音が鳴る。
「悪足掻きはやめなよ。どうせ死ぬんだから。」
メリアラの周りにブラッドサクリファイスと同じものが四つ浮かんでいる。
「じゃあね。」
四つのブラッドサクリファイスは縛られたディルに向かって飛んで行く。
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
四つのブラッドサクリファイスが直撃したディルは悲鳴をあげる。
メリアラの手元には血のように赤い槍が握られていた。
「終わらない絶望。」
メリアラは槍を勢いよく投げる。
「ガハァァァッ!」
ブラッドサクリファイスの中でディルに見事に槍が刺さり、絶命していった。
メリアラはゆっくりと地面に着き。綾太の元へ駆け出す。
「時間稼ぎでいいって言ったのに・・・。」
メリアラは小柄な体に似合わぬ力で綾太を抱えステラの元へ向かう。
「俺にとってはあれが最大限の時間稼ぎだったんだけどなぁ。」
「そんなにボロボロになったら意味ないよ。」
「でも時間稼げただろう。」
綾太とメリアラは終わったことを話す。
「幹部は怖くなかったの?」
「そりゃ怖かったさ。怖くて、痛くて、絶望もした。でも友達や仲間の為って思えば諦められなくなったんだ。」
「綾太は強くなったね。ドラゴンと戦ったときなんてもっと怖がりだったのに。」
クスクスとメリアラは小さく笑う。
「はは。そうか・・も・・・・な。」
綾太の意識は闇に落ちて行った。
ディルとの決戦は幕を閉じたのであった。




