表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/80

魔王の暇

古城に着きいろいろあった綾太たちではあったが、現在メリアラの部屋にいるのであった。

メリアラの部屋は全体的に赤く、特に赤い絨毯が赤を際立たせている。あとは、お嬢様が使ってそうなベッド、綺麗に装飾された棚とクローゼットがある。

メリアラはクローゼットの奥からメリアラ自信より少し小さい袋を持ち出してきた。

「これが僕の持ってるお金だよ。結構あると思うけどどうかな?」

メリアラは綾太に袋を渡そうとする。

「随分あるなぁ。どれぐらい入っていぃぃぃぃぃ!?」

あまりの重さに綾太は袋ごと倒れる。

「男のくせに情けないわねー。」

袋の下敷きになっている綾太に追撃をかけるノエルであった。

「目的のメリアラさんのお金も見つかりましたし、退散しましょう。」

「そうね。ほら綾太さっさと行くわよ。」

「な、なんと無慈悲な・・・。」

相変わらず下敷きの綾太に慈悲のないノエルが行こうとしたとき。

「もう帰っちゃうの?」

メリアラの部屋の入り口から少女の声が聞こえた。

「もうちょっとゆっくりしていけばいいのに。」

入り口のドア付近には、桃色のフワフワしたボブカットをした16歳ぐらいの女の子がいた。

更に特徴的なのは、頭にはちょこんと小さな黒い角が二本あり、悪魔のような黒い尻尾もある。そして何より出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる体系にも関わらずネグリジェに近いドレスを着ているのであった。

「綾太!僕の後ろに下がって!」

その少女を見たメリアラはすぐさま綾太の前に出た。

分が悪そうな顔をしているメリアラを見た綾太は少女について質問してみた。

「メリー。あの娘は誰なんだ?」

綾太が質問すると、ノエルとティーナもメリアラを見る。

「あいつは魔王だよ・・・。」

魔王。魔物たちが慕う闇の王。それがいま目の前に居る。そう考えた三人は急に汗が出始めた。

「あらら、メリアラちゃんがバラしちゃったかー。ということで自己紹介するね、私はステラ・アメルディ、一応魔王だよ。」

ステラは礼儀正しくスカートを少し上げ一礼する。

「それで、魔王様は僕たちに何の用?場合によってはここで消えてもらうよ。」

メリアラはステラに殺気を飛ばす。

「何もしないから気にしなくてもいいわよ。でもお願いがあるわね。」

「お願い?どんなお願い?」

殺気を飛ばしても動じないステラに綾太は質問する。

「簡単なお願いだよ。仲間に入れてくれない。」

メリアラの部屋が静寂で満ちる。

「も、もう一度聞いていいかしら?」

ノエルが恐る恐る聞く。

「仲間に入れてくれない?」

再び静寂で満ちる。

そして綾太が口を開いた。

「その心は?」

「私魔王だけど仕事してないから魔王城にいても無駄かなぁって思ったから。」

ステラは笑いながら答える。

「仕事をしてない?」

「うん、全部執事がやってる。」

こんな魔王がいていいのだろうか?ただそう思う綾太であった。

「まぁ仲間になりたければお好きにどうぞ。」

異世界からきた綾太、綾太を殺そうとしたエルフ、職業盗賊の元料理人の人間、魔王軍幹部最強の吸血姫、そんな濃いメンバーに今更魔王の一人や二人変わらないと思った綾太はそう答えるのであった。

「やったー!私も旅ができるー!」

ステラはピョンピョン跳ねて喜ぶ。

異世界の魔王、それをさっきのメンバーに足すと思うと何とも言えぬ表情しかできない綾太であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ