魔王軍幹部の実力
ギルドに戻った三人+αは、問題にぶち当たっていた。
現在の時刻1時半。当然宿主は寝ているため、メリアラの部屋は用意できない。
「どうしたものか。」
部屋について綾太が悩んでいると、ノエルは何か閃いたように言った。
「なら誰かと同室にすればいいじゃない。」
「それだ!そういうことだからノエル頼んだぞ。」
さっさと済ませて寝たい綾太は、ノエルとメリアラを同室で寝かせようとした。
「誰でもいいなら綾太と同室がいいな。」
メリアラは、はにかんだ。
「駄目に決まってるじゃない!男と女が同じ部屋なんて!何か間違えがあったらどうすんのよ!」
「僕と綾太は友達だからいいんだよ!」
「友達でも限度があるでしょ!いいから私かティーナと寝るわよ!」
二人は夜にも関わらず大声で喧嘩する。
「うるせぇぞ!何時だと思ってんだ!」
当然寝ていた人に怒られた。
次の日の朝。
メリアラは綾太と同じ部屋のベッドで寝たが、綾太が緊張のあまり寝れなかったこと以外は、何事もなく朝を迎えた。
そして四人は、メリアラのハンターライセンスを作るために依頼のカウンターに来ていた。
「この娘のハンターライセンスを作りたいんですが?」
「お名前は何でしょう?」
「メリアラ・スメロです。」
「メリアラ・スメロ様ですね。では、登録料金の2500コインを頂戴します。」
「おねがいします。」
「確かに受け取りました。では、明日また来てくださいね。」
前にもやったハンター登録の一連の流れをした綾太は朝食を食べに行くのであった。
四人で朝ごはんを食べていると、ノエルがメリアラに質問した。
「吸血鬼って日の光に弱いんじゃないの?」
「確かに弱いけど、真祖クラスまでなるとほとんど関係ないかな。」
ちなみに普通の吸血鬼は、日の下に出ると3分の1程度力しか出せない。
「では私からも質問していいでしょうか?」
ティーナは食事の手を一度止めて言った。
メリアラは食べながらうなずく。
「メリアラさんは、魔王軍と我々とどっちの味方なのですか?」
この質問の答えが魔王軍と聞くのが怖くて、自分から言えなかった綾太は、ティーナによく聞いてくれたと内心思っていた。
「そんなの綾太の味方に決まってるよ。友達は助け合うものだもん。」
それを聞いた三人はホッとした。
次の日の朝。
メリアラはハンターライセンスを受け取り、ステータス表示を終えたところであった。
「それでは見せてください。・・・・・・えぇ!!」
受付のお姉さんは飛び跳ねそうなほど驚いた。
メリアラ・スメロ
職業 なし
攻撃力 127 防御力 113 素早さ 184 魔力 419 幸運 10
特異能力 詠唱無し
「このステータスなら、どの職業の標準値を軽く超えてますが、異例の場合は特例で異常者という職業を与えるよい決まっていますので、メリアラ様の職業は、異常者となります。」
受付のお姉さんは真剣な顔で告げる。
そしてステータスを見たメリアラを除く、綾太一行は魔王の幹部の実力を知るのであった。
強力な仲間を手に入れたということで、次の依頼について考えていた。
「強力な仲間もできたことだし、ドラゴン討伐なんてどうかしら?」
「それだと、メリーに負担がかからないか?」
流石にメリアラが可哀そうだと思った綾太はノエルに対してそう言った。
「友達の綾太のお願いなら断れないかな。」
メリアラがそう言うと、ノエルは頼んでくれと綾太に目で訴える。
「わかった。じゃあメリー、お願いできる?」
「もちろんだよ綾太。僕は友達にお願いされて嬉しいよ。」
本当に友達いなかったんだなと思った綾太は、これからもメリアラの友達でいようと思うのであった。




