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EX トマト祭り

ハロウィンに合わせてEXの話を書きました!ぜひ見てください!

第二の依頼を完了してから数日が経ったある日、トレノブの町であるイベントが開催されていた。

「トマト祭り?」

朝ご飯を食べ終わった綾太は受付のお姉さんと話していた。

「はい、トマト祭りです。この街のこの時期の恒例行事なんですよ。」

「ちなみにどんなことするんですか?」

「仮装をして家に行き、トマトくれなきゃイタズラするぞって言うんです。言われた相手はトマトを差し出すっていう行事です。」

「面白そうですね、時間があったら参加してみます。」

綾太は現実世界にもこんな感じのイベントがあったなと思いながらギルドから出るのであった。

「トマトくれなきゃイタズラするわよ?」

ギルドを出た綾太に早速寄ってきた。

「生憎だけど持ってないんだよ。」

「まったく綾太は、準備ぐらいしときなさいよね。」

全身赤色の服でトマトのへたのがフードについている仮装をしたノエルが頭に被っていたフードをとって言った。

「なんだよその恰好?」

「全身でトマトを表現してるのよ、すごいでしょ。」

ノエルはフンッと胸を突き出す。

「お、おお。いいセンス・・・なんじゃないか?」

「疑問形なのが気になるけど、ありがとね。」

そう言うとノエルは走って行った。


町を歩いてる綾太はゲッソリしていた。人やその他の種族に会えば、トマトを強請られる。しかもトマトの仮装をしている相手に。

「もうトマトは懲り懲りだ。」

「あれ?綾太さん?」

「あー。ティーナか。」

「お疲れの様ですがどうしました?」

「イベントがイベントだからねぇ・・・。」

「そういうことですか、大変ですね。」

ゲッソリした綾太に優しく接してくれるティーナは天使に見えた。

「そういえばティーナは仮装してないな?」

「私には似合いませんから。」

ティーナは少し落ち込む。

「そっか。じゃあ俺も仮装する気はないし、一緒に回らないか?」

「いいんですか?」

ティーナの顔に笑顔が戻ってくる。

「おう!」


空は茜色になり、夕方となった。

祭りを回った綾太とティーナはベンチに座っていた。

「トマト飴にトマトすくい、チョコトマト、何でもトマトかよ。焼きそばをトマト風にしたらナポリタンじゃねぇかよ。」

ベンチにもたれかかっている綾太は文句をブツブツ言う。

「今日は付き合っていただきありがとうございます。」

ティーナはペコリと頭を下げる。

「こっちも楽しかったし、良かったよ。」

「でも綾太さん、疲れてるように見えますよ。」

「お祭りごとは慣れてなくてね、ハハハ・・・。」

するとティーナは綾太の頭に手を当て、自分の太ももに乗せた。

「お疲れの様だったので、迷惑でしたか?」

「め、迷惑なんてことは・・・。」

突然の膝枕と頭を優しく受け止めるティーナの太ももの感触に綾太は動揺する。

「今日のお祭りは本当に楽しかったです。ありがとうございます。」

「それはよかった。」

気の利いた返事が動揺のあまり言えない。

「綾太さんと回ってるとき、お兄ちゃんがいたらこんな感じなのかと思ってました。」

いきなりお兄ちゃんと呼ばれた綾太はドキッとする。

「今日は綾太お兄ちゃんに沢山甘えたので、今ぐらいは私に甘えてください。」

小悪魔っぽさを出すティーナに赤くなった綾太は黙ってしまった。

「またいつか来ましょうね綾太お兄ちゃん。」

ティーナの小悪魔もアリだなと感じる瞬間であった。

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