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いやいや、チートとか勘弁してくださいね  (旧題【つじつまあわせはいつかのために】)  作者: 明智 治
第一章  自称、紳士的なハズだったオッサンが本性現すまでの一部始終
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一章のまとめ

第一章のあらすじと人物紹介です

読み飛ばして頂いても問題ないです

『 一章のあらすじ 』


 絹川です。異世界人です。いきなり呼びつけられた上、こっちの希望も聞かずに勇者認定されました。

 マジ無いわって思ってたんですけど、一緒に連れてこられた3人はノリノリ。ちょっとついてけないですね。


 やる気も無いんでダラダラしてたら、夜中にオッサンが忍び込んできました。乙女のピンチ! よくよく見れば、何でか大臣やってる魔族のオッサン。でもコレ、みんな気付いてないんですよねぇ。って事は、私このオッサンの弱み握ってる?

 決めた。弱み利用してこのオッサンに取り入って、ダラダラ異世界ライフ保障してもらいましょ。私天才!

 ……バカ扱いされました。なんでだ!?


 でもって、なんかステータス見れたりスキル使えたりがあり得ないらしいです。女神のせいなんだって。

 差別主義と排他主義のハイブリッドという超絶アイタタタな神様らしく、オッサン曰く私も無事に帰してもらえないとか。


 この世界に骨うずめる気なんてさらさら無いので、オッサンに協力して女神の邪魔しましょう。そうしましょう。そのうち無事に帰る方法見つけてくれるみたいですしね。

 当初の予定とは違うけど、この人の近くなら危ないことにはならなさそう。いやぁ、こんなオッサンの庇護欲までかきたてちゃうとか、美少女は辛いですねぇ。


 アホ扱いもされちゃうけれど、私は元気です




         §




『 第一章の登場人物 』


●リーゼン伯ハインツ = 魔王ハインツ = 山之辺やまのべ たく 

 マゼラン王国西端、リーゼン領を統治する伯爵にして、魔族の王

 好きな虫はハエトリグモ。目が可愛い


絹川きぬかわ 小友理こゆり

 17歳の日本人。美の付かない系ヒロイン

 好きな虫はスズメガ。格好良いから



和泉いずみ 宏彰ひろあき

 17歳日本人。男勇者。スポーツマン体型の美形

 好きな虫はカブトムシ。やっぱり王者だろ


百合沢ゆりさわ 美華子みかこ

 同じく17歳日本人。女勇者そのいち。長いつややかな髪と雪のような肌の美女

 好きな虫はハナカマキリ。美しさと強さ


宇佐美うさみ あずさ

 同じく(略 女勇者そのに。明るくふわふわな髪に愛くるしい笑顔

 好きな虫はアリさん。ぷちぷち



●セバス国王

 マゼラン王国、現国王。一児の父


●メリッサ王女

 マゼラン王国王女。元凶


●グランプ将軍

 マゼラン王国、軍最高司令官。思考する脳筋


●近衛団長ミュッケ

 マゼラン王国、近衛騎士団長。強い野心家


●ホロン枢機卿

 アルスラ教枢機卿にして、マゼラン王国教会司教。元凶そのに


●ギリスタック魔道士長

 マゼラン王国魔道士長。80過ぎの爺さん


●部下

 ハインツの部下。54歳。人族。


 49歳の妻との間には男子2人と女子1人の子が居る。みな成人しており、現在は妻との二人暮らし。

 生まれは王都近郊の村。村長の息子ではあるものの、6人兄弟の4番目という微妙な立場であったため成人と同時に独立。王宮の採用試験に合格し、地方徴税官として10年のキャリアを持つ。その際に、辺境領リーゼンに赴いたのがハインツとの出会い。

 時に長旅を強いられる地方徴税官を、体力的な理由から20代半ばで退いた時、王都で大臣として働いていたハインツと再会。そのまま秘書として雇われ、今に至る。


 秘書時代の彼は、有能な仕事ぶりと冷たいナイフを思わせる鋭利な佇まいから女性人気が高く、貴族の娘などから絶大な支持を受けていた。事実、彼との婚姻を親に頼み込んだ中流貴族の娘も複数存在したという。この国の法律上、下級官吏といえど一代限りの爵位が授与されるため、身分的な障害もさほど問題視されなかったのである。

 だが彼はハインツの下で働き続けることを望み、彼女たちの願いが果たされることは無く終わる。ちなみにハインツとしても有能な秘書官を手放す気など毛頭無かった。貴族が自分に近しい人物を他の貴族の下に送ることは、権謀渦巻く王宮内ではとても危険な行為であるということを、彼もハインツも理解していたのである。


 その後も、時折社交界で浮名を流しつつも独身生活を満喫していた彼であったが、33歳のときに運命の出会いを果たす。ハインツが旅先で気に入ったという茶葉をとある商店へ注文した彼は、納品にやってきた下働きの女性に一目惚れをする。当時28といういき遅れに近い年齢であった現在の妻を見たとき、「体中に電流が走ったようだった」と後の彼は言う。

 その後、身分や年齢を気にして及び腰であった彼女を、口説いて口説いて口説き倒して、半年足らずの交際期間を経て結婚。一夜の火遊びならば手馴れていた彼であったが、この時ばかりは勝手が違ったようで、交際に至る各所で上司であるハインツも協力を余儀なくされたという。現在も、妻とは毎週のごとくに2人で公園を散歩するなど仲の良い様子が見られる。


 そんな彼の最近の楽しみは、年の割りにほとんど老けない上司と、異世界の娘とのやり取りを眺めること。上司が常には無い砕けた口調で話をする様を見ていると、自分まで楽しくなってくるのだと妻に洩らしている。

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