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夏合宿

 動画投稿サイトで行っている、私達のアイドル活動のグループ名が『D-$《どーどる》』とう名前が、数日前に決まった。


その後、私達は、夏休みに突入するまでの間に、数回ほど『D-$』として、新たに動画を投稿した。


 そして、夏休みに入り、まず初めに訪れた『D-$』の最大のイベントは、メンバー全員での夏合宿である。


夏合宿を提案したのは、女月であり、先日、チャットでの女月の呼び掛けと共に合宿の話は始まり、都合の良い、夏休みが始まったばかりの今頃となった。


もちろん、私達の夏合宿の目的は、アイドル活動として投稿をされる歌やダンスの技量が、最大の目的である。


そして、肝心の合宿場に選んだ場所は、山と海が両方もある大自然に囲まれた、静かな場所である。


 そんな場所に合宿に来ていた私達は、目的地に着いたあと、海の目の前にある旅館に一旦荷物を置き、すぐ目の前に広がる海水浴場へと来ていた。


「うゎあ~ ひっろい海ね!!」


「わたくし、こうして友達と海に来るのも初めてですわ」


「意外と、紗美さんは友達と一緒に色々と行くのは、初めての様ね」


「はいっ、なんせ、わたくしの親は、結構厳しい人でしたので……」


真っ先に砂浜へと着いた私と紗美は、その目の前に広がる広い海に圧倒されていた。


「そうか。にしても紗美さんは、今日は大胆にビキニだね」


「はいっ、せっかくの友達との海なんですから、気合を入れないと」


この日、紗美が着ていた水着は、白のビキニであった。


「そう言う阪畑さんだって、可愛いらしい水着ではないですか」


「そっ、そうかな~ 一応、コレ、今の流行りなんだけど、やっぱり可愛いかな?」


そして、私が着ている水着は、下が普通の服としても着れるスカートになっている紅色のビキニである。


そんな感じで、私と紗美は、詩鈴と女月が来るのを待ちながら話をしていた。


 すると、少し遅れて、女月と詩鈴が、私と紗美のいる砂浜へとやって来た。


「お待たせ~」


「遅いよ、女月ちゃん!!」


「仕方無いでしょ。この水着だと、トイレに行くのに時間がかかってしまうんだもの」


「だったら、私みたいに、上下が分かれている水着を着てくれば良かったじゃない!!」


「そんな事言われたって、私、この水着しか持っていないもの」


そう言って、遅れてきた女月が着ていた水着は、青のハーフスパッツタイプの競泳水着であった。


まぁ、キツキツの競泳水着である以上、着衣は時間がかかるでしょう。


とりあえず、女月は運動が好きだから、競泳水着しか持っていなさそうだし……


「女月の事はさておき、詩鈴の水着は可愛いね」


「そっ、そうかな……」


一方、女月と一緒に遅れてやって来た詩鈴の水着は、上下で別れているものの、私や紗美が着ているビキニタイプの水着とは異なり、完全に普通の服としてでも着る事が出来るタイプの水着である。


上は青と白の縞々模様のある肩が出ている服であり、下は半ズボンのジーンズとなっていた。


とりあえず詩鈴は、女月とは違う意味で、露出の低い水着を着用していた。


「そうだよ、可愛いよ!! そのメガネを外した顔も」


「そっ、そっちの方ですか!!」


「いや、そっちだけじゃないよ。水着も充分に可愛いとは思うよ」


私は、詩鈴のメガネを外した顔の事を指摘すると、それを聞いた詩鈴は顔を真っ赤にして、恥かしそうにした。


 そんな中、紗美は女月の元へと近づき、女月の着ている競泳水着を、ジロジロと見始めた。


「う~ん…… 尾神さん、どうしてスパッツタイプになんてしたの?」


「はぁ、何を言ってるの?」


「この場合だと、露出の少ないスパッツなんかよりも、露出の高いハイレグタイプの方が受けるわよ」


そして、紗美は女月の股の前で、両手を使ってカット度数の高いハイレグ水着の形を再現した。


「そんな水着、今時着てる人なんていないわよ」


「いるわよ、あの学校がね」


「あぁ、あの学校ね…… あの学校は特別よ」


紗美と女月が言っているあの学校とは、私と女月が以前に動画投稿サイトの動画で見た、シンクロを披露していた学校の事だろな。


「そんな事よりも、一応、今日は合宿に来ているのよ!! 浮かれていたらダメよ!!」


その後、女月は、いつもの鬼教官の如く、気をビシッと引き締めながら言った。


「まぁ、そんな事を言わずに、今は次のアイデアを考えながら、思いっきり遊ぼうよ!!」


「それが良いですわ。せっかくなんだし、楽しく遊びましょ!!」


「おっ、紗美さんは分かっているね?」


「えぇ、分かっていますわ」


そんな女月に対して、遊ぶ方が大事だと私は言うと、同時に紗美も同意見であった。


「何言ってるの? 遊んでばっかだとダメよ。やっぱり、朝芽さんもそう思うでしょ?」


「わっ、わたしも…… 一緒に遊ぶ方が、いっ、良いです……」


「朝芽さんまで、何言ってるの!?」


「わっ、わたしの、いっ、意見としては…… みんなと遊んで、もっ、もっと仲良くなるべきだと思うのです」


その後、詩鈴までもが、私と亜地と同様に、一緒に遊ぶ案を選んだ。


「ほらっ、詩筋までもがそう言っているんだし、遊びで決定だね」


「そうですわ。練習は夜にだって出来ますし」


「全く…… 確かに練習は夜にだって出来るけど、くれぐれも、遊び過ぎて疲れたとかはなしだからね」


「分かってるって。じゃあ、あの海まで競争だぁ!!」


「はいっ!!」


「まっ、待ってください……」


こうして、私は強引ながらも皆と一緒に、海へと向かって走って行った。



 その後は日が暮れるまで、私達は時間を忘れるくらい海水浴場で夢中になって楽しんで遊んだ。


もちろん、日が暮れた後は、専用のトレーニングルームで、ダンスの練習をしました。


 そして……


ダンスの練習が終わった後には、ダンスの練習でたくさんかいた汗を洗い流す為、旅館の大浴場に来ていた。


そして、大浴場の露天風呂に浸かりながら、この日の遊んだ疲れと、その後の練習での疲れを癒していた。


「いゃあ、今日は楽しかったね」


「ホントですわ。こうしてみんなと一緒に旅行に来るのって、楽しいわね」


「旅行でなくて、合宿ね」


「そうでしたわ」


露天風呂に浸かりながら、私は紗と会話をしていた。


「そういや詩鈴も、こういうのって初めてなの?」


「はっ、初めてというのは?」


「みんなと一緒に、どっか出かけたりする事だよ」


「もちろん、わたしは始めてですわ」


その次に、私は詩鈴と会話をした。


「やっぱり、そうだったか。でも、こういうのつて、結構楽しいでしょ?」


「はっ、はい…… 結構疲れますが、楽しい事には変わりはありません」


その後、詩鈴は、露天風呂の湯に浸かりながら、私の方を見てニコリとした表情をしながら言った。


露天風呂の湯けむりのせいで、上手く詩鈴の表情は見えなかったが、風呂に入っている為、この時の詩鈴はメガネをかけていないので、間違いなく可愛い表情であったに違いない。


 そんな中、露天風呂の湯に浸かっていた女月が、空を見上げながら何かを呟き始めた。


「そう言えば、ここって、星が綺麗ね。立ってみたら、もっとはっきりと見えるかな?」


女月は、そう言いながら、浸かっていた露天風呂から立ち上がった。


「やっぱり、立ってみた方が、星もハッキリと見えるわね」


女月は、私の目の前で使っていた為、立ち上がった瞬間、女月の股が、見事に私の目の前に現れるという感じになってしまった。


「めっ、女月ちゃん……」


「ん? どうしたのよ麻子?」


「こんな事を言うのは失礼かも知れないけど、女月ちゃんって、あそこの毛が凄く短いね」


私の目の前で立って、星を見るのに夢中になっている女月には失礼かもしれないが、私はどうしても、目の前にある、女月のほぼ無毛と言えるくらいに凄く短く刈り込まれた陰毛に目が行ってしまい、ついついその事を言ってしまった。


「あぁ、これね。陰毛を刈っているからよ」


「どうして?」


「まぁ、毛があったら運動とかして汗をかいたらムレ易くなって来るし、何よりも、ダンスとかで激しい動きをやっていたら毛が絡むでしょ。それでこう、短く刈っているのよ。この方が、サッパリしてていいでしょ」


そして、女月は陰毛を凄く短く刈りこんでいる理由を語った。


「あぁ、ホントだ。結構いいじゃないの!!」


「すっ、凄いです…… まっ、まる見え……」


その後、露天風呂の湯に浸かっていた紗美と詩鈴も、女月の手入れをされた陰毛を顔を赤くしながら見に来た。


「って、ちょっと!! 見世物じゃないんだから、そんなジロジロと見ないでよ!!」


もちろん、ジロジロと見られ恥かしい思いをした女月は、恥かしそうに顔を赤くして陰部を両手で隠し、そのままダイブをするかのように再び露天風呂の湯に浸かった。

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