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Short romance①
「お疲れ様ですー!」
「お疲れ様。爽香ちゃん、今日ご飯行かない?」
「あー…すみません、先輩。今日は用事があるので…また今度誘ってください!」
「今日はって…。ここ最近毎日早帰りじゃない…何かいいことでもあるの?」
「まぁそんな感じです(笑)お先に失礼します!」
今日も仕事が終わった。
それなりに大きな会社で、事務の仕事をしている。
28歳にして独身、彼氏もいない。数ヶ月前から婚活を始めたところでそんなに上手くもいかない。そんな時、私に幸運が訪れた。
行き慣れたバーに入り、待ち合わせている人を探す。
待ち合わせるというような約束もしていないのだが――
「ごめん、待った?」
「ううん、少し飲んでたから。仕事お疲れ様。」
彼とはこの行きつけのバーで2週間程前に出会った。
私が1人で飲んでいた所に彼が声をかけてくれたことがきっかけでなんとなく、約束とかしなくても私が仕事の時はほぼ毎日、一緒に飲むようになった。