四十八.五章
誰でもないけど、誰かでありたい
君が君らしくあるために?
嫌、違う……
この世に〇〇〇〇があるからだよ
〇〇〇〇があるから君はいるの?
夢も希望も〇〇〇〇も、何れは滅んで消えていく
滅ばないでと願わないの?
願ってどうする?
いずれ、〇〇〇〇は消えてしまうんだよ……
―――――――――――
「いつまでそうしてんのさ 」
「その名で呼ばないでよ 」
「あぁ~もぉ~……わかったから睨まないでよしいな」
諦めと怠惰を知るこの子
滅ぼすも救うもこの子次第……
「あの子達も可哀想に……」
「そうかしら?でもセリニは自分から望んだのよ?セリニだけじゃない、宮野さんも、今まで契約した彼らも……」
「そして喰わせたンだろう!!お前なら!お前が自分でやればッ!!」
「゛ユルクラスト゛」
「ッ!?」
「私は思ったの。そしてわかったの……私達が彼らを、否、『世界を』救う必要性なんてないんじゃないかって」
「ふざけんなッ!!それは俺達の存在をひていは、いままで消えていったアイツ等の存在まで否定すんのかよッ!!」
「存在の否定はしないよ。ただ、私は……私は新しい世界の救い方をしてるだけ」
―――――――――――
元の世界への帰り道、ユルクラストは先ほどのやりとりを思い返していた
「救えねぇよ……そんなんじゃ……」
アイツは何もわかっていない……
今までも、そしてこれからも……
「お前がやろうとしていることは間違ってるよ……」
確かに幼い頃からアイツの諦めと怠惰は異常だったけど……
「頼む 。アイツを守ってくれ……」
それは、嘆きであり、悲しみであり、痛みであった……
しいなが今やろうとしているのは、復讐か否か……
それさえもわからない……
ただわかるのは……




