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三十八章

その後、教室に戻ってくるなり、全員に心配された。


なにより驚いたのが、意識を失った俺をセリニさんが支え横抱き(所謂、お姫様抱っこ)されて保健室に連れていかれたと言う事実にショックを受けた


と言うか、何故セリニさんはグランドを走っていた俺を支えれたんだ?何でグランドにいたんだ?とか色々と疑問があるが、とりあえず今はクラスの全員に「大丈夫」と伝えた


それは、俺自身に告げてきた「大丈夫」とは違い、全員の返答にたいする答えだった



―――――――――――


時間が経つにつれ、顔色も大分マシになったみたいで、もう皆が聞くことはなかった


ただ、つい最近までは昼休みに弁当は宮野とこっそり隠れて食べたりして、しいなの事や今夜の退治のこと等を語ったりしていたのだ。そう昨日までは……


「タカト、イルカ?」


「えっ!?」


いきなり教室にセリニさんが入ってくるなり、俺を呼んだ


「な、なんですか?」


「タカト、ジカンイイカ?」


「あっ、はい」


片言な日本語で話しているのを聞いて、多分この人は素で話しているのだろうと思った


クラスの何人かは「体育の時の」とか「タカトを運んだネイティブの」とか「カッコいい」だとか色々言っていたが、気にせずにセリニさんに連れられて行った


セリニさんが連れてきたのは、多目的室だった


「あの……」


セリニさんは懐から鍵を出し、ドアを開けてから俺に入るように促した


俺はとりあえず、多目的室に入るしかなかった



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