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三十五章


この後、俺はもっと酷い現実と立ち向かわなければならなかったと知ったのは、宮野のお母さんが言った一言だった


「うちにも、タカト君位の子供がいたら良かったのに……」


と何気なく呟いた一言だった。宮野は世界そのものから消えてしまったのだ……


それは、この世界の異常さと残酷さを新たに見せつけられた瞬間でもあった



◇月∴日の日記より……



―――――――――――


学校について早々、俺はトイレに駆け込み、吐いた


気持ち悪くて、異常すぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになった


だって、今まで一緒に生きてきていたのに、それなのに、宮野の事を覚えている人はもう、俺としいな、昨日宮野を殺したセリニさんの三人……


「うぇっ、おぇっ」


びちゃびちゃと下に落ちる。吐いた臭いが更に吐き気を催し、また吐いた


苦しくて、こんな日が毎日続くのかと思うとゾッとした



―――――――――――


吐き気も大分おさまり、俺は席に着いた。俺の顔色は相当悪いのか、クラスの連中の何人かや先生まで心配する始末だ


ただ俺は一言「大丈夫」と言っていた。それは、多分全員を安心させる為ではなく、自分に言い聞かせる為に言った言葉だった


しいなは、ゆっくり俺を見ただけで、直ぐにまた窓の外を見た



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