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三十三章
「後、君に言わないとな」
「何を……」
「君の友達を殺したことだ」
「…ッ」
「すまなかった……」
さっき心に傷を負って癒えていない奴にそんなすんなりと謝罪すんのかよ
「……俺にも友がいた」
「……だから」
「俺の友も、1人喰われた者になった」
「なっ!」
「喰われた者になった友は、瞬く間に俺達仲間を皆殺しにした……生き残ったのは俺だけだったんだ……」
彼は、今の俺と近い体験をした過去の傷を持つ人
「貴方は………仲間を、友達を殺したンですか!!」
宮野を殺したみたいに。あんなにあっさりと………
「いや、俺も友が助かる方法を探した……声を張り上げてでも、届けって思いながら……」
だが、彼の祈りは届くことはなく、仲間の1人が最後の力を振り絞って友達を殺したそうだ
「………」
「俺達は似ている。だが、俺は………君にも俺と同じ思いをさせたくなかったのだが……」
すまないと彼はまた謝った
「しんみりしたって、死んだ子は蘇らないのだけど?」
「シイナ」
「お前ッ!!」
「今後についてまた明日話すから、貴方はタカト君を家まで送って。そして、今さらだけど、あなた達いつになったら自己紹介するの?」
「「……あ」」
「あぁ~……今さらだが自己紹介するな。セリニだ」
「タカトです」




