27/64
二十六章
「宮野ッ!!」
宮野がいた
何故こんな時間に宮野が一人で外に出ているのかわからなかった。もしかしたら、今日は参戦しようとしていたのかと思い、宮野に近づいた
「今日来ようとしたのか?残念だがもう今日の狩りは終わったぞ?」
話かけているが、宮野は無反応だ
『主殿!気をつけて下さい!彼女はッ!!』
「ケハ、ケハハハ、ケハハハハハハハハキャハハハハハハハハハハ」
翔灯の声がした次の瞬間、宮野が狂った様に笑いだした
『彼女はもう宮野ちゃんやないよ!』
「なっ!」
卯魅が言う残酷な真実
「何言ってんだよ!宮野だろうが!」
『喰われたんよ!宮野ちゃん!』
喰われた……
本当に宮野が?
『契約したにも関わらず、異世界の住人が心の中に入り込める隙を作るの。そして、僅かな隙間から入り込んだ異世界の住人は、その人の体内を貪り喰らう。それが、喰われたタイプよ』
しいなにが言っていたことを思い出す。
だけど、喰われたタイプって嫉妬や差別意識の強い契約者がなるんだろう!
宮野は嫉妬や差別意識なんてあったか?いや、なかったハズだ。それじゃあ、いったいなんで……
ぐるぐると考えが回る中、俺は気づかなかった。宮野が腕に包丁を持って俺を殺しに来ていることに……
『タカトさんッ!!危ない!』
卯魅の叫びで気づいた時には、もう、包丁がふり下ろされていた




