~序章~
何気ない日常
代わり映えのない日々
何時もの街………
テレビから流れる政治の話……
あぁ~なんて……
普通の日常なんだろう
〇月×日の日記より……
―――――――――――
何時もの学校の日常で、本当にたまに起こる珍しい事。それが……
「今日から新しく皆の友達になる……」
「しいなです」
転校生………
朝のHRが終わり、女子達の質問攻めにあう転校生。
転校生はただ笑いながら全員の質問に答えていた
まぁ、殆どが『ノーコメント』と言う答えだが……
「何処から来たの?」
「遠いところ」
「遠いところってどこ?」
「ノーコメント」
「前の学校ってどこ?」
「ノーコメント」
「誕生日はいつ?」
「ノーコメント」
「血液型は?」
「ノーコメント」
「家はどこ?」
「公園の近く」
「へぇ~何処の公園?」
「ノーコメント」
彼女の解答は新手の嫌がらせか?
「じゃあ、趣味は?」
「諦め」
……………はい?
「えっと……諦め?」
「はい。人の行動事態に対する諦めです」
にこにこ言いながら凄く失礼なことを言っている気が……
「へぇ~、じゃあどんな人に対する諦めなの?」
「あなた方を含めた、全人類に対する諦めです」
その日、彼女は学校中の人を敵に回した