第4章「勇者、レベルが上がる」
(1)
魔王城、もとい六本木ヒルズのオフィスを出て、とぼとぼ帰る2人。
「くぅ……敵、それも魔王に情けをかけられるとは……」
「仕方ないだろ。どうせ勝ち目なかったんだし」
「し、しかし征天の剣を抜けば……」
「『六本木で謎のテロ事件』って翌日のニュースは飾れるかも知れんがな。一般市民巻き添えにしてどうする」
「うっ」
「どっちにしろ、すばやさとかも落ちてるんだから魔王に先手取られてゲームオーバーだろ」
「ううっ、いちいちもっともで反論できない……」
(2)
「こうなれば、なんとしてでも元の力を取り戻さなくては!」
「そうだな」
「しかしレベルを上げると言っても、モンスターがいなくては……」
「ん?」
「おい兄ちゃん、大人しく持ってる金よこしなよ」
「ひ、ひい誰かお助け……!」
「モンスター!?」(キラキラ)
「違う、あれは単なる『あらくれ』だ」
(3)
「しかし、勇者として困った人は見逃せない」
「……まあ、好きにしろ」
「うおおお、モンスター! そこの少年を離せー!」
「ん、なんだてめ……グホォ!?」
▽ヤンキー に 2のダメージ!
「こんの……やりやがったな!?」
「ぐうっ!?」
▽ゆうしゃ は 3のダメージ!
「なんの……これしきっ!」
「がふっ!?」
▽ヤンキー に 4のダメージ!
「てめ……いいかげんに……!」
(……そこら辺のヤンキーといい勝負の勇者って……)
(3)
▽ヤンキー を たおした!
「とまあ、私にかかればこんな雑魚楽勝だ」(ぜえぜえ)
「大丈夫か、ステータスの文字赤くなっちゃってるぞ」
▽ゆうしゃ は レベル2になった!
「おっ、やった!」
「ほう」
▽火炎呪文 と 回復呪文 を おぼえた!
「よし、魔法を思い出した! これでもう魔王にも……」
「いや、レベル2じゃ無理だろ」
(4)
「とりあえず呪文でその傷を治したらどうだ」
「私を気遣ってくれるのか」(じーん)
「いや、こんなボロボロの女といっしょに歩いてたら変な噂立つし」
「ぬぅっ。まあいい。それでは……」
▽しかし MP が たりない!
「……クーリングオフって確か……」
「それだけはやめて!」
ちなみに先制攻撃じゃなければ負けてた。




