第2章「勇者、レベル1に戻る」
(1)
「ここまでのあらすじ。せっかく召喚した伝説の勇者がレベル1に戻ってて死にたい」
「そんなー!」
(2)
「ああ、レベルだけでなく装備まで初期装備に戻ってる……」
「とするとこれが皮の鎧か。意外と頑丈そうだな、もっとしょぼいもんかと」(ペタペタ)
「ど、どこを触っているー!?」
「げふっ!?」
「か、仮にも乙女の胸を……!」
「気づかなかった……」
(3)
「だが剣だけはえらく立派だな。銅の剣ってわけでもなさそうだが」
「おお、これこそ我が最終装備、征天の剣!無事だったか」
「これが大魔王を倒した剣か」
「ふっ、いかにも。一度抜けば半径100メートルを廃墟と化し、一振りで地平線の果てまでを消し飛ばした異世界最強の剣……」
「今すぐ捨てろ」
「それを捨てるなんてとんでもない!」
(4)
「それにしてもレイは、どうやって魔王の復活に気づいたのだ?」
「ん、そりゃ」(ピッ)
『本日のニュースチャンネル、ゲストはITベンチャー企業社長として注目を集める、魔王アブラクサスさんです」
『こんばんは。世界征服目指してがんばる魔王アブラクサスです』
「なんとー!?」
次回、多分魔王登場。




