独白5
ここで少し昔話をしよう。臣下が賢王を愚王となぜ呼ぶことになったのか…
それは全王妃が亡くなられて2年か3年がたった頃…
いつも傍で支えてくれたソフィア様が亡くなられて王は酷く落ち込みその寂しさを埋めるかのように前よりいっそう女にのめり込んでいった。ソフィア様の忘れ形見であるルドガー殿下は王妃となったアマンダ様が我が子のように育て慈しんでいた。そんな時、アマンダ様が懐妊、ルドガー殿下は勿論王もお喜びになられた。しかし王の寵愛を1番に受けていた子供のできない体のシャルル妃はそんなアマンダ様を憎み、王の関心がアマンダ様に向かうことを嫌がり、恐ろしいことを王にねだったのである。
「陛下ぁ…私…ううぅ」
「どうしたのだシャルル!泣くでない。」
「申し訳ありません…アマンダ様が懐妊されたと聞いて醜くも嫉妬してしまったのです。私には陛下との子ができないのに…」
「そうであったか…そうだなでは養子を取ろう!私とお前だけのことしてな!」
「ほんとですか?!では私アマンダ様のお腹にいる子がいいですわ!」
「シャルル何を言っている!流石にそれは…」
「酷い…陛下は私を愛していらっしゃらないのですね…もう私は必要ないのですか?」
「そんなことは無い。しかしアマンダも子は今腹の中にいる1人だけだ。可哀想ではないか。」
「いいえ。アマンダ様にはルドガー殿下がいますわ!殿下は私には全然懐かないのに!アマンダ様にはベッタリ、ずるいですわ!」
「しかしだなぁ」
「酷い!陛下私は子供ができない体ですわ。ですからどうか私を殺してください!でないと嫉妬でアマンダ様や子供たちに酷いことをしてしまいます。」
「分かった分かった。」
「ほんとですか?」
「ああ次産まれてくる子をお前の子として育てよ。」
「ありがとうございます!」
その後このことを聞かされた同級生4人ランスロット以外は皆反対した。この執務室で5人で集まる際は同級生として接して欲しいと王であるヘンドリックから言われてる。
「お前は馬鹿じゃないのか!」
「何故そのような恐ろしいことを約束したのだ!」
「よりにもよってシャルル妃だと?!」
「それは…」
「まあまあ皆落ち着け、いいじゃないか、アマンダ様はまた懐妊する可能性がある。しかしシャルル様は子ができないのだぞ!可哀想ではないか。」
「「「黙れ!」」」




