独白11
大臣の息子達は項垂れた様子で後ろへ下がる。リュシアード殿下は悔しそうな顔をして私たち親子を見ている。しょうが無い殿下には誰を敵に回したのか知ってもらわねばな。
「殿下、今回の婚約破棄責任は殿下にあるのですよ。分かっておりますよね。」
「何故だ!そもそもお前は謀反の疑いがあるのだろう!反逆者が婚約者など反吐が出る!」
「そうだ!そうだ!」
ああ、この人は全く。少し考えればわかることなのに何故考えようとしないのか。男爵も何故勝ち誇っている。まさか私を失脚させ宰相にでもなるつもりか?バカのくせに。
「その件ですが私が1人で王宮に行っていたのですか?」
「いいや、1家揃ってですよ!どうせ一家で国を裏切っていたのでしょう!」
「いいえ、違いますよ。」
「で、ではどうして!」
「私の妻ルシアは隣国の王女だからですよ。一家で妻の実家に挨拶に行って何が悪いのです。17年前はちょうどクレアが生まれた年ですね。孫の顔が見たいからと定期的に訪問しているのですよ。」
「え?」
「こんな当たり前のこと皆知ってますよ。」
ルシアはソフィア様の妹だ。私が隣国に留学中大恋愛の末隣国の王に土下座して嫁いで貰った。ちょうどソフィア様も嫁がれ妻は侍女として少しの間ソフィア様に仕えていた。ソフィア様が亡くなり隣国との繋がりを確実なものにするため隣国の血を持つクレアと王家の婚姻が決まったのだ。
「デビブス男爵気はすんだか?」
「へ、陛下」
「フォード公爵が対応するから口を挟まなかったが、まさか男爵がこのように愚かだとはな非常に残念だ。」
「お、お許しください!私の勘違いでした!」
「公爵家の名誉を著しく傷つけたのだ。格下の男爵がこれは明らかなる罪だぞ。衛兵連れて行け。」
「はっ!」
男爵は何か叫んでいるが、まあしょうがないだろあいつはまだ色々黒い噂がたえないかならな。さて殿下もビックリされた顔をしているな。この婚約の意味は幼い頃から話していたはずだが、なんで驚いた顔するんだ?
「殿下。貴方が一方的に娘を傷つけ婚約破棄をしたのです。責任は全てあなたにあります。」
「そ、それは…」
「しかも貴方浮気されてましたよね。」
「な、何を言っている!」
「クレアが見てしまったのですよ。」
「クレア見たと言うだけではないか!証拠を見せろ!!」
「お父様…」
「大丈夫だよ。」
では殿下の好きな証拠をお見せしよう。
クレアを傷つけたこと許さない。




