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イチヤ・カイの3日間①

個々でレベル上げや調整を行うと決めた3日間毎日、イチヤは【繁栄の都市エディン・エレン】から遠く離れたマップにいた。


(ギルドメンバーの中で、俺だけ普通で弱い。)

イチヤの行動にはこの思いがあった。

速さの王様や光速のフード男と呼ばれる速さに全振りをした最強ツィー・ツィー。

ラスボスとまで言われるレフティアをテイムして、イヴニャーに合成するという奇行をするクロエ。

OV1まで精錬できる日和。

実力はあまり分からないが、ツィー・ツィーが優秀と言うくらいの実力者レイン。

そして、圧倒的な銃の射撃術を持ち、ツィー・ツィーに勝った男シグ。


この並外れた実力を持つギルドメンバーの中にいていいのかという劣等感がイチヤを支配していた。


(強くなるには、シグとかクロエみたいに奇行に走らないといけないのか……。)


奇行に走れば強くなるという間違っているかもしれない考え方もイチヤを支配していた。


世の中には2種類の人間がいる。様々なスポーツ、学問、ゲームなどにおいて、己のやり方で好きなように突き進んでいくタイプと決まった努力方法をなんなりとこなしていく努力家タイプ。

イチヤは生まれながらに後者なのだ。

世の中では前者の方がいい、後者の方がいいという概念は無いが、このゲームでは圧倒的に前者の方が強くなれる。

なぜなら、このゲームでは自由度が高いために、ネットなどの育成方法では普通にしかなれないからだ。


○○レベルまでにこのスキルと魔法を覚えて○○を倒してとやっていっても普通の強さにはなれるが、シグたちのように好きなように進んでいくタイプには圧倒的にかなわない。


(とりあえず、倒しまくれ。)


ネットで見つけたレベルが上がりやすいマップに来ているイチヤは、モンスターを狩りまくった。

ただ、一向に強くなる気配はしなかった。


夜9時になり、目的であったレベル上げは達成出来たため、イチヤは【繁栄の都市エディン・エレン】に戻ろうとする。

すると、1つのストーリークエストが発生した。


『ストーリークエスト《誘導追撃の巧者》クエストレベル242』


誘導追撃(ホーミング)の巧者が戦いをしかけてきた。3分間、巧者から自由自在に放たれるホーミングに当たるな。この場所から縦横にマップの範囲は50×50m。』


そう書かれたウィンドウの下には、承諾と拒否ボタンがある。


(レベル242??無理だ。さすがにレベル差が……。でも、シグ達だったらやるのか……。)


イチヤは、無理だと思ったがこういうところで前者(シグ達)との分岐点が生まれると考えて、挑戦することにした。


『承諾』


(行くぞ、俺。気合いを入れろ。)


気合を入れたイチヤの前に、緑色の服を着たエルフ耳の男が現れる。そして、男はイチヤにシナリオ通りの言葉を言い放った。


「ここは俺らエルフ族の領域だ!!人間が来るんじゃねええ!!」


(そういうシチュエーションか。ってことはエルフへの攻撃はできない理由は、この後があるのか。)


そう言い放った、エルフは魔法陣を起動して、16個のホーミング弾をイチヤに向かって飛ばした。

16個のホーミング弾は200キロ程度の速さで光の礫の弾道を残しながら、イチヤに近づいていく。


「ホーミングってことは、多分追いかけてくるってことであってるよな?」

イチヤは、答えるはずもない16個のホーミング弾に問いかけながら、右に木々が多いことを確認して、右に展開し走り始めた。


右に逃げたイチヤへ、16個のホーミング弾は弾道を曲げる。

イチヤのステータスは、AGI(敏捷)に多く振られているために、逃げるのは苦ではなかった。

ただ、3分間逃げれるかは技量次第だった。


「とりま1つ、、、」

1つのホーミング弾は、イチヤが加速してきたところを上手く避けたことにより、後ろにあった木にあたり消滅した。


その要領でイチヤは上手くホーミング弾を減らしていった。

「おっけ、7つ目。」


時間も順調に進んでいき、残り1分になった。

その時だった。エルフの声がその場全体に轟いた。


「逃げ切れると思うなよ!!」


イチヤの前に新たに8つのホーミング弾が飛んできた。

そのホーミング弾は、電気を帯びている。


(やばいな。)

諸事情により、書くことが出来ず、書き溜めも使い切ってしまった為に話を区切らせていただきます。

元々投稿頻度が少ないというのに申し訳ございませんm(_ _)m


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― 新着の感想 ―
[良い点] おつかれでふ [気になる点] がんばってください [一言] レベル上限とかあるのかな?
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