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更なる進化

《ブレイク・ノヴァM1000》

基礎攻撃力―1040 精錬値―OV1

武器魔法―無し

武器スキル―《連射式形態(フルオートモード)》,《全てを粉砕せし破壊者》


シグが、漆黒の大きい銃を手に取ると、ウィンドウにそう表示される。

精錬値などの細かな説明はよく分からなかったが、その銃が強いことはよくわかった。


「ほんとにいいのか?」

目の前には、この銃の製作者である日和・ヒヨリがいる。

元は、1000万リアでもらおうとしていたものを無料で貰うために少しシグに躊躇があった。


「いいよ。君結構気に入ったから……。早く構えてみなよ。」


【繁栄の都市エディン・エレン】の射撃訓練場にて、シグは漆黒の大きい銃を構えた。

右手をグリップに置き右手の人差し指をトリガーにかけて、左手で銃の真ん中に位置する場所を支えて構えた。

その銃は、シグが思った通りだった。

体全体に伝わる重量感。

手から伝わるリアル感。

そして何より、かっこよさ。


もはや明るい顔を通り越してニヤけが止まらくなっているシグに対して、ほんの少し気持ち悪さを思った日和だったが、自分の作った銃を喜んでもらえているのが何よりも嬉しかった。


「日和、撃っていいか?」


「全然いいよ!!ちなみに連射式形態(フルオートモード)のスキルで連射もできるよ!!」


(ポーション使わないで、連射もできるのか。)


(というか、的あれだと面白くないな。)


(あっ、それ使うか。)

30メートルほど前にある的が、大きいただの的だったので、普通に狙っても楽しくないと思い、シグは別の的を見つける。

1度銃を下ろして、地面にころがっていたみかんの大きさくらいの石を拾った。

そしてそれを空に投げる。シグは銃を構える。

すると石は重力に逆らわずに落ちてくる。


――バン!!!!!!――

《ノーマルガン》より大きく響いた銃声とともにその石は粉砕した。


スコープも覗かずに、高くてまるで見えない石を一発で貫いたシグに、ライブではなく目の前で見た日和は凄いの一点張りだった。


その後、日和と話しているうちに、日和がギルドに属していないことが分かり、日和もギルドに入ることになった。



1週間後。

シグのレベル上げは順調に進んでいる。

今日はどこで何をしようと考えていたところで、世界チャットを見てみたところ面白そうなチャットを見つける。


『【魔法武器工場】にまだ達成者数0の超難関ストーリークエストがあるらしい。ちな、魔法銃と弓専用のクエストだってよ。』


興味を持ち、シグは【繁栄の都市エディン・エレン】から走って【魔法武器工場】に向かった。


【魔法武器工場】は、混沌とした空気に包まれ多数のモンスターで溢れていた。

大砲の形をした頭を持つモンスターや、ボウガンを持つオークなどたくさんのモンスターで溢れていた。

そんなモンスターを一発二発と倒していく。

レベルが上がったシグは、銃によるダメージ量が上がりほとんどのモンスターを一発で倒せるようになった。


おそらく、昔ここで魔法の武器が作られていたという設定がありそうな建物に入ると、ピロンとストーリークエストのログが入った。


ストーリークエストとは、ゲーム内において作られたちょっとしたショートストーリーとともに、ボスを討伐したりアイテムを採集するなどをするクエストである。

その場所にあった、ストーリークエストが設定されている。

ストーリークエストを成功させると、新たな魔法やスキル、アイテムが貰える。


『ストーリークエスト 百的の魔法武器訓練』

ストーリークエストの説明欄の下には、チェックマークとバツマークがある。

そのチェックマークを押すことによって、ストーリークエストが始まることになる。


シグは、チェックマークを押した。

すると、シグのいるバスケットコート1つくらいの大きさの部屋の扉が閉まり、鍵がかかった。


(説明欄読んどけばよかった、何が始まるんだ?)

元々説明書や作り方などを見ることは無いシグは後悔する。


前にある大きな電子パネルにおいて、80秒のカウントダウンが始まろうとしていた。

ストーリークエストの名前と、カウントダウンでだいたいシグは察した。

(80秒で的を全部うち抜け的なやつか。多分だけど。)


シグは、アイテムボックスから、貰ってまもない漆黒の銃を召喚する。

そして構えた。


(連射式形態(フルオートモード))


次の瞬間、シグが予想していたように100個の小さな的が部屋の側面全体に生まれる。

それと共に、80秒のカウントダウンが、カチッカチッという音と共に動き出す。

的は小さいために、適当に乱射しても当たるはずがない。

でもシグは、このストーリークエストが出来ない気なんて微塵もなかった。

というかできるに決まっていた。


1発2発と、連射によって放たれる全ての弾丸を一つ一つの的に当てていく。

結果、達成者数0と言われたこの超難関ストーリークエストは、50秒をも残してシグはクリアしてしまった。


(何か難しかったか?これ。『ガンライズ』だったらこれくらいできないとプロにも成れないわ。)


訂正として、それはシグが思っているだけであり、実際は違う。いくらフルダイブFPSゲームのプロであってもクリアできるのは恐らく極わずか。そして全弾命中など不可能なのだ。

シグは、『isekai』において規格外になってきているが、元々『ガンライズ』でも2位との圧倒的実力差から規格外だったのだ。


そして、シグは初めてのクリア者(達成者)になったのと共に2つのスキルを獲得した。


《全属性魔法弾》―――魔法銃使用者専用。このスキル所持者による魔法銃の攻撃は、火、水、風、土、雷、光、闇の全属性になる。そのため自分は属性による相性において必ず有利になる。そして敵の属性耐性を受けない。


《百発百中》―――攻撃によって敵にダメージを与えた場合、次の攻撃はほんの僅かにダメージが上昇する。



シグ・ザウエル

Lv.138 魔法銃


スキル 《中級魔法銃士》,《狼の魔力》,《竜殺し》,《貫通を制し銃王》,《冒険者の底力》,《連射式形態(フルオートモード)》,《全てを粉砕せし破壊者》,《全属性魔法弾》,《百発百中》


魔法 《一撃射撃》,《白撃竜の閃き》


HP―――10200 MP―――3200

ステータス

STR―――0

AGI―――116

INT―――688

VIT―――21

DEX―――0

DEF―――0

装備

《白撃の羽衣》

《白撃の指輪》

武器

《ブレイク・ノヴァM1000》







銃の名前変更しました(*^^*)


どうかブックマークや評価,いいねなどよろしくお願いしますm(_ _)m


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