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第46話 二度目のボスと戦おう

 俺達は馬を走らせ、ボスに近づいた。

 皆で魔物を眺め見る。

 遠くからでも充分にわかる大きさだ。

 ただ、まるで門番のように佇んで動かないため、一瞬巨大なおもちゃのように感じてしまう。


 「さて、どう戦うかだが。」


 「正面切って馬鹿正直に行きたくはありませんね。」


 「同感だ。大回りして背後を取ってみるのはどうだ。」


 「それだと、見晴らしが良過ぎるし、気付かれないか?」


 「確かに前と後ろはかなり開けているわね。左右は多少障害はあるけど近づくのは、ちょっと難しそう。」


 「なら、左の岩のところで俺達が待ち伏せて、その近くまで誰かが釣って来るというのはどうだ?」


 「あの辺りまでなら、気付かれずに行けるか。なら、いつもどおりにあたいが釣って来るよ。」


 「気を付けろよ。大きい分一歩も大きい。」


 「わかってるよ。」


 「では、みんなも薬も飲んで装備も変えてくれ。」


 そう言って、薬と靴等の装備品をそれぞれに渡す。

 準備が整うと、気付かれないように岩がある場所まで移動し、それぞれが配置に付く。

 そこで、魔法の付与をかけるだけかけて準備を万端に整える。


 「では、行って来るな。」


 リアは、そう言うと、慎重に魔物に近づいて行く。


 「足止めのための魔法を放てるようにしとけ。」


 ミサとティアにそう指示を出しておく。リアが追いつかれそうになったら、魔法を浴びせて足を止めれるよう準備させておく。


 「ティアさん、魔物の頭をなるべく狙って撃てば、リアに当ることはないから、落ち着いて行きましょう。」


 「は、はい。」


 ミサもティアに声を掛け、ティアもそれに返事を返す。

 ちょっと、緊張気味か。魔物を狩って大して経ってないのに、いきなりボスだからな。緊張しない方が無理か。


 リアは魔物にゆっくりと近づき、視界に捉えられる。

 魔物はリアを目にすると、今まで石像のように不動だったが、いきなり奇声を上げ、襲い掛かって来た。

 リアも慌てて踵を返す。

 全力で走るが、魔物との足の幅が違いすぎるため、魔物の動作はかなりゆっくりに見えるがどんどん距離が縮まってくる。

 だが、もう少しで魔法の射程に入る。


 「よし、魔法の準備をしろ。」


 リアも必死に逃げながら、そろそろ魔法の射程に入るのを確認する。

 自分が射線の邪魔に入らないよう、魔法の発現を確認すると大きく左に逸れるように動く。

 俺は指輪を使って『火球』を放ち、ミサとティアは効果範囲を考え中級魔法の『風刃』を撃ち込む。

 魔物はリアを追って、足の運びを左にずらそうとした時、魔法を正面から三発喰らい、大きく仰け反るように倒れる。

 それを見て、パルマとディートも距離を詰めていく。

 リアも、逃げるのをやめて、反転し、攻めに転ずる。

 ミサとディアはミサの指示のもと、威力は落ちるが更に効果範囲の狭い『魔力弾』に切り替え、倒れた魔物に魔法の追い打ちをかける。


 魔物も魔法により傷だらけになりながらも起き上がり、向かってきたパルマ達に剣を交える。

 パルマは魔物の剣を盾で受け流す。

 魔物の剣が軌道を変えられ、地面に突き刺さる。

 そこへそのままパルマは距離を詰めて行き、魔物の武器を持った腕に斬りかかる。

 ディートも魔物の剣が地面に突き刺さるのを見て距離を詰め、動きを止めるために足元めがけて斬りつける。

 魔物も武器を手にした腕を斬りつけられ、思わず武器から手を放してそのままパルマに殴りかかる。


 パルマは距離が近すぎたこともあり、躱すことが出来ずにそのまま攻撃を盾で受けることになる。

 膂力のある敵の攻撃を盾で防いだとは言え、諸に受けてしまった。

 パルマは、大きく体を吹き飛ばされる。

 着地は、体を捻るようにしてうまく受け身を取っていたので、意識が飛んだということはないようだ。

 そして、着地をするとすぐに起き上がり、問題ないとこちらにハンドサインをしてきた。

 あの一撃を受けて怪我なく起き上がれるとか、凄いな。

 俺は念のため、『小回復』を行っておく。

 本人は興奮状態で気付かなくても怪我を負っていることもあるしな。


 魔物はパルマに追撃を浴びせようとしたが、ディートに足元を攻められたため、それを振り払うためにすぐに動けずにいた。

 そうこうしているうちに、リアも距離を詰めることに成功し、ディートと共に足元を攻めかかる。

 ミサとティアは、足元に注意がいっている魔物の上半身目掛け、隙を見て魔法を撃ち込み続けている。

 俺も思ったより前衛が安定しているため、『火球』では足元に味方がいるため、巻き添えになる可能性があるので、回復職唯一の攻撃魔法『退魔光』を放ち、ダメージを与えることに協力をする。

 こうなるとこちらがもう一方的に攻撃を与え続ける形になる。

 魔物も改めて武器を手に取り振り回すが、取り付かれてしまっているため、攻撃が思うように当たらない。

 武器による攻撃より、武器を振り回すために動き回ることの方がこちらの手数を制限するのに効果があるくらいである。


 なんか思ったより楽だな。

 そんなことを考えながら、攻撃を続けていると、ついに魔物が力尽き倒れながら霧散していった。

 やったか。

 そこには、あの大きな武器と魔物の角、魔石がドロップとして残る。

 武器は重すぎてとても振り回せそうにない。

 鋳つぶして使うにしてもでかすぎて、持ち運べないよな。

 とりあえず鞄に入れておこう。

 魔物の角は、大きなバッファローの角みたいになっている。

 飾りにも使えるし、武器にも加工できるのかな? まぁ、少なくても武器の柄には使えるだろう。

 ただ、これも大きく手を左右に広げたくらいの大きさになる。まぁこれもとりあえず鞄にだな。

 最後に魔石だが、これも狼型のボスを倒した時の魔石より少し大きいくらいである。

 まぁ、大きな魔石は貴重品だ。

 ちゃんと処分できれば、十分利益になるだろう。

 こうして二度目のボスは、俺達が強くなったことや魔法によるダメージソースが増えたこともあり、危なげなく終わったのであった。

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