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第45話 狩りの途中で実力を試そう

 ここで狩りも一週間が経ったので、俺達はまた馬で移動しながら、魔物を探すことにした。

 俺とリア、パルマの誰かが常に隊列から離れて、左右に展開するようにして魔物を探す。

 パルマが山側を馬を走らせているとき、何か反応があったようで、俺の近くに馬を寄せて来た。

 他のみんなもそれを見て、馬を寄せて来た。


 「どうした?パルマ。」


 「あ、あの魔物なのですが、群れでなく単体での反応があります。」


 「あー、この辺のボスか。」


 俺の言葉に、ディートとリアが反応する。


 「戦うのでしょうか?」


 「お、やるのか?」


 ディートは、前回のボスのドロップ品の処理を頼んだから、あまり乗り気でないようだ。

 冒険者ギルドで、それとなくボスの買取について聞いたら、やんわりと拒否をされたため、クライン商会をとおして処分して貰ったのだ。

 物が物だけに入手ルートを明かさずに処理して貰ったので、結構大変だったみたいだ。

 結局、色々嗅ぎまわられない販路なんて限られているし、物が滅多に出ない物だったのもあって、結局、侯爵様が買ったらしいんだ。

 俺がその時、侯爵様と関わるの云々言っていたこともあって、出発ギリギリに事後承諾みたいな感じで知らされたんだった。

 また、そんな面倒をかぶらないといけないとなると、乗り気でないよね。


 「うーん、どうしようか。」


 「あれ、ギリーのことだから、真っ先に倒そうというのかと思ったのに。」


 「俺はそんな好戦的じゃないぞ。」


 前回は、動物型とわかっていたから、勝てると踏んで戦ったまでだしね。

 まずは、この先の狩りに邪魔にならないかとか、勝てる敵かを見極めないとだ。 


 「戦うにしろ、避けるにしろ。敵を知らないと判断できないし、偵察にちょっといって来るか。」


 「なら、私が同行します。」


 「いいのか?なら頼む。ティアは、リアの馬に一緒に乗っててくれ。」


 俺と相乗りしていたティアを降ろして、パルマと共にボスがいる方向に馬を走らせる。


 「そろそろ、視界にとらえられるはずだ。見つからないように気を付けろ。」


 「はい。」


 二人は幾分馬のスピードを落として、目標に近づく。

 動いていないと思ったら、固定型のボスか。

 牛の頭をした巨大な人型の魔物が、そこに鎮座していた。

 3mはあろうかという大型の魔物だ。

 それが大きな刀を持っている。見たところ鉄製ではなく、青銅製のようだけど、誰が魔物にあんな武器を持たせたんだろうねぇ。


 「どうです?」


 パルマが俺にそう問いかけて来た。


 「うーん。上級まで覚えているから、戦えなくはないな。それとドロップアイテムも固定ボスだから期待できる。」


 「そう言う物なのですか?」


 「ああ、魔力の流れに沿って移動している魔物より、魔力溜まりで動かない魔物の方が豊富な魔力を浴びているらしいからだそうだ。」


 「では、戦いますか?」


 「でも、ドロップの処理が面倒なのだろ?いいのか?」


 「その辺はディートお嬢様とも話したのですが、ギリーさんの鞄があるので無理に直ぐ処分する必要もないとの結論になりました。好事家の噂を聞きつけたりした時に、その方に売れば面倒は少なさそうですしね。」


 「そういうものなのか。その辺はお前たちに任せてしまうことになるからな。とりあえず、戻ってみんなで決めるとしよう。」


 俺は、よくわからずそう答えておく。

 そして、馬を返すと二人でみんなのところに戻った。


 「大丈夫だったか。」


 リアが、俺達の反応を見つけて近寄って来た。後ろからミサとディートが乗った馬が近づいてくる。


 「ああ、大丈夫だ。みんな揃ったら話し合いをするぞ。」


 皆が揃うと、馬を降りて休憩がてら、ボスと戦うか話し合うことにする。

 その間、馬を木陰で休ませて、桶で水を与える。

 話し合いがしやすいように、馬車を出して中で話し合いをする。

 すっと馬に乗って疲れた足を伸ばせるのが地味にうれしい。

 ティアが、携帯魔道具でお茶を入れてくれる。


 「さて、ボスだが、この前の徘徊型と違って魔力溜まりにいるタイプだ。ランクも獣型から人型と難易度も少し上がっている。」


 「すると、この前のより強いんだな。」


 「ああ、それは間違いない。

 ただ俺達もあの時は中級の中段辺りまでの習得だったが、今は上級まで覚えている。

 火力だけ考えてもかなりあの時より強くなっている。

 勝てない敵ではないということだ。」


 「人型と言いましたが、どんな敵ですの?」


 「3m程の体躯で、1.5mはある巨大な武器を手にしている。」


 「あたい達程の大きさの武器を持っているという感じか。」


 「あれを一撃貰うと、それで終わりって感じです。図体がでかいので、そう簡単に一撃を貰うことはないでしょうが。」


 「私やギリーは、遠距離からバーンって撃ってればいいから、関係ないけど、危なそうね。」


 「でも、自分達の実力を知る機会でもあります。」


 「お、パルマはやる気かい。なら、あたいも乗ろうかな。」


 「では、私も戦う方に一票入れましょう。」


 「前衛の三人がいいなら、私も反対しないよ。」


 戦う流れになったので、ついでにティアにも参加を促してみる。ダメージソースは多い方がいいからな。


 「では、戦うとするか。ティアはどうする?後ろで俺達の指示に従って、魔法を放ってくれると助かるんだが。」


 「え?私もですか?」


 最初は戸惑ってそう言っていたが、女性陣の後押しもあって、参加してくれることになった。

 ボス戦で魔法を使うのが一番実戦感覚を養うのにいいだろう。

 それに今の前衛陣なら、そう簡単に人型の魔物に抜かれることもないだろう。

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