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第44話 みんなの上級技能を見せ合おう

 一週間ぶりになってしまいました。まだ、喉は完治していませんが書けるくらいになりました。

 結局、新型コロナは発熱と咽喉の痛みなどで6日寝込んでしまいました。

 では、よろしくお願いします。

 そんなティアの習得は、とりあえず『地形操作』で一旦終了し、本来業務を行って貰うことにする。

 まず、家を設置する場所を自身の『地形操作』で用意する。

 初めて使う『地形操作』だが、何の苦労もなく普通に更地を作成することが出来た。

 碌な魔法を使ってないのに細かなことも普通に出来るんだな。

 そんな関心をしながら、俺は、いつもどおりそこに家を取りだす。


 「やればできるものですね。」


 ティアは無事に家が置かれたのを見て、そう感想を漏らす。


 「ええ、いい出来です。これからは、基本ティアさんが、設置場所の用意お願いしますね。」


 ティアが覚えるまで、この作業をしていたミサがそう言う。


 「はい、任せて下さい。」


 ティアもそれに嬉しそうに答える。


 「では、これから当分家のことを頼む。何かあったら、遠慮なく『火球』を上空に打ち上げてくれ。すぐに助けに向かうから。」


 「はい。任せて下さい。」


 俺の言葉に、再度ミサに言った言葉と同じ言葉を返して、俺達に一礼をすると足取り軽く屋敷に向かっていった。

 まぁ、慣れない戦闘より、普段から慣れている仕事に戻れるんだ気も楽だのだろう。


 「さて、俺達も普段の仕事、狩りに戻るとしよう。」


 そう言って、俺達も狩りを続けることにする。

 しかし、魔物がテリトリーから出ることがないとはいえ、狩場から百メートルも離れずに拠点を設けられるのは楽だよな。

 本当はもう少し近くに家を設置しても問題なさそうであるが、戦闘時の流れ弾というか、こっちの魔法が当たらないよう少し遠目に設置している。

 ただ、向こうで何かあっても、すぐ戻れるようぎりぎりの距離に設置するようにしている。


 昼になったので家に戻り、昼食にする。

 と言っても、相変わらずパンケーキだが。

 副管理者のアーセルさんの話だと、この技能もこっちに移した時の仕様で残ってしまっただけっぽいから、もう無理に覚えなくてもいいかなと思ったんだけど、習得できる分はカンストさせることにした。

 材料の所為で作れるものが限られるけど、失敗なく作れる料理というのもいいよね。

 それに彼女らが、昼の甘い物を楽しみにしているというのも大きい。

 でも、俺も作るの飽きるし、スキル分とりあえずカンストしたら、昼も当番制にさせて貰おうかな。


 新しい厨房はとても便利で、魔導コンロも鍋用のコンロとしてだけでなく、コンロ台全体をホットプレートのように使ったりできるようになっている。

 これなら、一度に大量に作れるな。

 そんなことを思いながら、一度温めたプレートを濡れた新しい布巾で撫でるようにして温度を下げると、そこに手早く生地を伸ばしていていく。

 生地が膨らんで表面まで温度が上がって来たら、それらを素早く次々返していく。

 しばらくして、生地を軽く動かして問題なく動くのを確認して、再度、ひっくり返して完成だ。

 行儀が悪いが、温かいうちに食べられるように、厨房に椅子を持って来て食べることにしている。

 やっぱり携帯用の魔道調理器と違い火力の調整が細かく行えるので綺麗に焼ける。

 ティアさんも最初の内は一緒に食べるのを遠慮していたが、今ではすっかり女性陣に溶け込んで食べている。

 一緒に狩りをしたりした影響もいい効果になっているといいな。


 食事が終わり、午後も再び狩りをすることになる。

 だが、ついに午前中に上級の武芸書の最初のマスが埋まって使えるようになったので、初めにその記念すべきお披露目をしようと言うことになったのだ。

 と言っても、魔法使い以外地味だけど、まぁ記念だ。

 なので、ティアには本当に悪いが、時間を取って貰い、また、狩りに同行して貰うことになった。


 狩場に着くと初めに俺からと言うことで、能力を向上させる付与を今まで単体に付与ていたものを全体付与するという物だ。

 『全体付与』

 魔法を行使してみる。感覚としては今までの付与と変わらないが、範囲を指定するというより、付与をかける人を選んでいくという手間が加わる感じだった。

 まぁ、消費魔力が一定で幾人か対象を選べるのだから、お得と言えばお得か。

 次に、リアとディートに行使して貰う。

 リアが魔物を釣って来て、その魔物に攻撃を行う。

 一撃、二撃、三撃、四撃。一度の斬り付けで四度の攻撃が行えるようになった。

 ディートも得物こそ違うが、同じく四度攻撃が行えるようになった。

 それぞれ、今の攻撃で魔物が霧散して、魔石となった。

 地味だが、純粋に初期に比べ四倍の火力になったということだ。

 実際には、その他のパッシブ効果もあり攻撃力自体向上しているので、八倍くらいになっているはずだ。

 そう考えると強力だ。

 次はパルマと行きたいとこだが、パルマの技能はパッシブ系なので説明だけで済ませる。

 味方全体に行動阻害系魔法や技能への耐性25%の向上と本人の耐久、敏捷値+25という強力な物だ。

 これは、俺の付与や薬による強化とも別になるので、コストなく常に+25される本当に強力な強化になる。

 そして、ミサの魔法だがこれは威力的に危険すぎるので釣りは行わず。

 敵が動いている一角に目掛けて、撃って貰うことにした。

 『火球連射』

 火の玉がその一角、一面に降り注ぐ、枯れ草が一面に広がっていたせいもあるが、着弾と同時にその一角が激しく燃え上がる。

 やがて、鎮火するとそこにいた魔物はすべて魔石となっていた。


 「これって、あたいが釣ってたら、巻き添えになるんだよな。」


 リアが顔を引きつらせながらそう尋ねて来た。


 「いくら魔法とはいえ、味方はダメージがないとは行かないからな。当然巻き込まれるな。」


 俺はそう答えると、リアが食いつき気味に文句を言ってきた。

 まぁ、釣って来たら、魔法で自分までどーんとやられちゃ、たまんないわな。


 「こんな危ないもん、いつ使うんだよ。」


 「この前のボスの時みたいな時かな。狩りじゃ、一度にいくつか集団を倒しても一戦闘分しか修得にならないからな。」


 ボスを会敵した時、開幕は勿論、一度距離を取られるようなことがあれば使えるし、それによって大ダメージも見込める。

 リアもその有用性に気付くも、ミサに一言言ってきた。


 「なるほどなぁ。ミサ、あたい達を巻き込んではなったりしないようにしてくれよ。」


 そんな軽口で文句を言えるのも仲ががいいからだろう。

 ミサも、別にそれに文句を言うでもなく、慣れているのだろう勝気に対応する。


 「大丈夫よ。そんな下手は打ちませんよ。」


 「だといいな。まぁ、ミサは上級はこんなのばっかだと思っててくれ。」


 俺もそうミサに付け加えておいた。


 「はーい。強いけど、使える場所が限られるわね。残念。」


 「だなぁ。」


 「上級の魔法になると本当に凄いんですね。」


 ティアもミサの魔法に驚いてそう言葉にした。


 「ティアも上級まで覚える気になったら、いつでも言ってくれ。鍛えるぞ。」


 「いえ、遠慮しておきます。」


 俺の言葉に首を横にすごい勢いで振りながら、そう言って断って来た。


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