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第25話 防具を買い替えよう

 打ち合わせが終わったついでに、折角みんな揃っているのでみんなで武器屋にでも寄ろうかと考え、パルマに声を掛けた。


 「なぁ、パルマは、盾役なんだから、もう少し防具を強化しないか?」


 「防具ですか?確かに筋力も上がってるでしょうし、もう少し上の防具にした方が、今後の敵を考えるといいかも知れませんね。」


 「よし、なら他のみんなも一緒に見て回ろう。」


 「お、いいな。」


 そうして、みんなで武器屋に向かう事にした。

 そして、店に着いてから、さりげなく、パルマに自己の能力値について聞いてみた。


 「で、筋力が上がっていると言っていたが、パルマ、体力が今どれぐらいだかとかわかるか?」


 「体力がどれくらいですか?いえ、わかりませんけど?というか、どういう意味でしょうか?」


 うん、やっぱり数値が分からないのか。そんな気がしていたが、それはそれで俺の能力値の意味は?となるよな。相対的に比較する事も出来ない数値とか意味ないだろ。

 それとも、何か知ることが出来るアイテムでもあるのかな?

 適当に誤魔化して、仕方ない話を進めよう。


 「あ、分からなければ気にしないでくれ。」


 「はぁ。」


 「取り合えず、チェーンメイル辺りを付けて見ようか。」


 「わかりました。」


 まだ、この時代は、金属製の板鎧ってないんだよな。軍事面の技術は地球の初期から中期の中世とあまり変わらないとか、魔道具で生活が豊かになっているのに、どうもちぐはぐだよね。

 強い魔物だっているのだから、もうちょっと発展してても良いと思うんだけど。

 店の親父に試着の了解を取ると、いくつか質のよさそうなチェーンメイルを選ぶ。

 パルマはそれを受け取り、試着してみる。どれも問題なく動けるようだ。

 なら、その上に革製の胸鎧を着込んでもらう。これで問題なく動ければ、かなり防御力が上がる。

 一番質の良かったチェーンメイルの上に胸鎧を装備して貰い。それに合ったすね当てなどを装備して貰う。

 どうやら、問題なく動けるようだ。

 後は、盾と剣だけど。

 盾は、魔物素材が使われた軽いものもある。それが巨大な芋虫の頭を使ったバックラー型の盾である。

 これは、軽くて丈夫でいいよ。 木製の物に金属で補強した一般的な盾よりは少し重いけど、防御力が段違いだ。

 この素材を切り貼りして丈夫な鎧を作れないのか聞いたら、割ったりして分割してしまうと途端に脆くなってしまうそうだ。うん、残念だ。

 剣は、今パルマが使っている剣と同じ種類のもので、威力が上がるような物はなかった。あの剣は、魔力を通すと血糊が払われる処理がされている優れものだしね。

 

 そんな感じで、みんなの防具や武具も見ていく。

 ディートは、チェーンメイルを着ると動きが重くなるという事で、革鎧を動きやすさを重視して、少しリネンで補強した物に新調する。武器は、パルマ同様、そのままに。

 リアの防具は、チェーンメイルのみの着用で、リネンや布で補強した物にする。武器は、少し短めの両手持ち剣にディート達が使っている魔力を通すと血糊が払われる処理をしてもらう。

 ミサの防具は、ローブの中にリネンや革を使って補強された衣類を着込み、動きを妨げないようにして防御力を上げた。武器の短剣は、攻撃力より魔法への補助効果がある物を選んだ。実際に攻撃する時は、今使っている短剣を使えばいいだろう。 

 俺も、防具を新調することにした。チェーンメイルを購入し、革製のすね当てを新調する。武器は、性能のいい錫杖で殴るのは気が引けるので、これまた西洋風の雰囲気に似つかわしくない六角棒を購入した。


 今回は、俺がみんなの武器を選んだので、金を出す事にした。

 ただ、今後については、遠征で稼いだ費用を五等分でなく六等分して、パーティーの共同経費を確保してそこから出すようにしようと提案しておく。

 彼女らは、俺が金を出す事にやはり異論があるようだが、渋々ながら納得して貰った。


 それと、古い装備は予備として、または弱い魔物を相手にする時のために、売らないでそのまま持っててもらうことにする。

 命が掛かっているのだから、弱い魔物でも装備はいい物にするべきと言うのは、わかっているが、装備も使っていれば痛むからな。

 リア達の借金も返し終わったら、それほど小銭を稼ぐ機会もないと思うが、予備の装備が全くないよりいいだろうからな。

 それから、みんなとせっかくなので街をうろついて、宿に戻った。


 宿に戻ると、クライン商会の名で、俺宛てに手紙が届いていた。

 内容は、ディート達が作った菓子のレシピのへの支払いだそうだ。

 その辺も面倒だし、どれも派生メニューみたいな物だから、俺無しで教えさせたんだがな。

 仕方がない明日、朝一にでも伺うとするか。手紙には、いつ来るか宿の人に伝えるよう書いてあったので、そのことを伝えておく。




 翌朝、出かけようと準備をしていると、クライン商会の馬車が迎えに来た。

 彼女らもどうせやることもないからと、同行することになっていたので呼びに行く。

 そうだった。ハンドミキサーみたいな物作れないか、アーベレ魔道具工房で聞くの忘れてたから、クライン商会の方で尋ねてみよう。

 モーターのような仕組みの魔道具があるなら出来そうだけど、そんな魔道具あったかな?


 応接室に入ると、テーブルに金貨が40枚積まれていた。

 あの簡単な菓子でこれはおかしくないか?

 アルノーさんが来たので、詳しく話を聞く。

 それぞれの菓子に金貨10枚のレシピ料だそうだ。クライン商会から20枚、それとオーベルマイヤー侯爵から20枚という事だ。

 まぁ、貴族様からのお金もあるとなると断ることも出来ず。素直に契約書にもサインをする。


 その後アルノーさんと雑談で、物体を回転させるような魔道具はないか尋ねたが、聞いたことがないと言う答えだった。

 歯車とかを回したりもできないかと聞いたが、水車とかに使う大型の歯車しかないようで、あんな大きなものを魔輝石を使って回すのは効率が悪いと言われてしまった。

 小型のギアがないとハンドミキサーみたいなものは作るのが難しそうだから、無理そうか。

 また、変なアイデアを出して、変な目で見られるのは嫌なので、これ以上深い話はせずに、別の話に切り替えた。

 お昼くらいまで雑談をして、商会を出た。


 それから、ディートには悪いが、クライン商会のような規模の商会はないか聞いて、そちらにも顔を出してみることにした。

 お互い仕入れルートが違うから、何か目新しいものは無いかと期待して行ってみた。

 結構いろいろありました。南方との交易が強い商会らしく、前にパルマが言っていた、木の葉を刻んで作ったお茶の葉があったので、買ってみる。

 煎って茶色くしたものもあったので、そっちも買ってみる。煎ってあるのもあるから、マテ茶みたいなものか?マテ茶も、昔飲んだことあるけど、もう味も忘れてしまったな。

 それと、香辛料もいくつか扱ってたので買ってみた。

 こっちの世界では大航海時代を待たなくても陸路で入って来るようだ。それなので、高いことは高いが、そこまで馬鹿みたいな値段でないかったので、いくつかそれらも買ってみることにする。

 それと長粒種だったが、お米があった。ただ、余り品質は良さそうでなかったが、これも国外から仕入れた物らしいので、今度いつ出会えるかわからないから、これも買っておくことにした。

 その他の魔道具や布生地については、デザインや何かが多少違うくらいで、そこまで変わった物はなかったので、食料品以外は見るだけでやめておいた。

 他にもいくつかの商会を回ったが、特に見るような物もなかったので、特に買うことはなく後にした。


 翌日は、完全に自由行動としていたが、午前中は俺と一緒に丁度行われている市に一緒に買い物に出て、肉類や野菜を買い込んだ。

 午後は、俺は、ずっと出ずっぱりだったこともあって、さすがに疲れたので、ベットでゴロゴロすることにした。なんか忙しかったよな。休暇で街に戻ったはずなのにな。

 彼女達は、その後も街に繰り出し、あちこち見て回るらしい。

 元気だよね。


 その次の日は、明日遠征に出るので、アーベレ魔道具工房で施工前の最終の打ち合わせである。

 大工の棟梁も急いで図面を上げてくれたらしい。

 感謝、感謝です。

 床材、柱材の希望とか聞かれたが、よくわからないので、お任せでお願いした。

 魔道具類の配置も図面に落とし込んであったので、それも問題なさそうだったので、了承した。

 一通りの確認も終わると、カリーナさんのところのお子さんが、お菓子のお礼を言いたいと言って出て来たので、お礼を貰う。

 また、同じお菓子になってしまうが、お菓子を2つ袋で渡してあげた。

 その後、棟梁にも渡しておいたよ。こっちもお孫さんが喜んでいたそうだ。そんな年には見えないけど、こっちの人は結婚も早いから仕方がないか。   

 こうして、一週間の休みを終え、翌日から、また習得ともう一か所の鬼人の情報のある場所へ向かう事にしたのだった。 


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