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第111話 サブの武器を整えよう

 という訳で、今日は主に食料の買い出しと、武芸の書の購入、それに伴う武器の購入をするため、街に出る。

 まずは、朝、最初に食糧を買い出しに、今日は市が立っているので、市場に向かう。


 「食料の在庫はどれもまだかなりあるので、今日は良い物があったら、買う程度でいいと思う。」


 「わかった。安くていい物とこの時期の物を中心に買うとするか。」


 俺の言葉を聞いて、リアはそう答える。

 こっちの野菜は見た目が俺の知っている物と同じ物もあれば、違った物もあるので、俺にはよくわからないので任せる。

 地球でも、海外でスーパーに寄ったりすると見知らぬ野菜を売ってたりということもあるので、もしかしたらこっち独自の野菜という訳ではないかもしれないけどな。

 そんな訳で、市場での買い物は荷物持ちに徹する。

 もっとも、人の居ないところで俺の鞄に仕舞い込むので、それほど大荷物は抱え込まないが、何だかんだで結構買い込んでいた。


 「そう言えば武芸の書だけど、サブウェポンは何にするか決めてあるか?」


 俺は荷物持ちをしながら、そう言えば昨日の話し合いで覚えることは何となく話したが、みんながどうするか聞いていなかったので聞いてみた。


 「うん、あたいは、中距離でも戦えるように長柄武器を習得しようかなって考えているよ。で、ミサはどうするんだ?」


 「私は結局いろいろと考えたけど魔法使いだし、前衛の武器を上手く扱う自信がないから、弓をサブにしようかと考えたのだけど、どうだろう?」


 「確かに魔法使いが前線に出てというのも望ましくないので、それもいいと思いますね。」


 「だよね。そういうディートはどうするの?」


 「私は、費用は掛かりますが、できれば魔法と懐剣を習えればと考えております。」


 「うん?魔法と前衛職は相性がと言っていたのにか?」


 俺はディートが言っていた言葉が先の言葉と矛盾すると思い、そう尋ねた。


 「ええ、戦闘によっては、前衛が多い方が有利な時と魔法職が多い方が有利な時があると思いますので、使い分けられたらと考えております。それに前衛ですが、魔法の習得も可能ですので費用は少しかかりますがいかがでしょうか?」


 「お嬢様は冒険者になる際、魔法使いも考えていたのですが、私の衛士と相性があまり良くないので、を選んだ経緯がありますので、それでそう考えたのでしょう。」


 確かに最前線で盾役に徹する人間がいちゃ、魔法使いは攻撃魔法を放ちにくくなるか。


 「なるほどね。まぁ、確かに戦略の幅が広がるから、それも悪くないかもな。で、パルマはどうするんだ?」


 「私ですか。私は集団戦でないときなどに、盾を捨て戦えればと思いましたので、剣の習得を考えております。」


 確かに人攫いの一団と剣を交えた時とか騎乗していたこともあって盾が使えなかったし、それも有効だな。


 「うん、いいんじゃないか。後は俺は斧術の続きをやろうかと考えてる。それと、ティアも『地形操作』以降の習得を時間を作って、少しづつしておこうか。」


 「私もですか?」


 「狩場では戦闘する必要がないが、移動中とか戦闘に巻き込まれた時、選択肢が多いと便利だしな。どうだろう。」


 「確かにそうですね。戦闘でもお役にたてるのでしたら、やります。」


 そんな訳で、買い物をしつつ、だれがどんなサブの武芸の書を学ぶのかを確認する。

 良かった。昨日うっかり何も言わず解散したが、みんなちゃんと考えていてくれた。


 俺がそんな話を回しつつも、リアやディートは気になった物を見つけては、交渉していた。

 それをティアとパルマは興味深げにやり取りを見ていた。

 ミサはリサらの交渉過程で、試食を勧められた時だけ、興味をしてしていた。

 リアは買い付けた荷物を次々に渡してきた。


 「だいたい、こんなものかな。」


 「そうですね。だいたい見て回りましたわね。」


 二人は買い物に満足したのか、そう言ってきた。


 「買い物は済んだのか。なら、武芸の書を貰いに行こうか。」


 「そうだな。」


 「うん、行こう。」


 そうして、久しぶりに訓練所に向かい、武芸の書を貰い月謝の名目で金貨を支払う。

 その後、ディートのために魔法ギルドにも向かい魔法書を貰った。

 さて、次は武器を買わないとだな。

 この辺は品ぞろえが豊富そうな王都とかで話し合って買っておけば良かったかな。

 そんなことを思いながら、イオナの街の馴染の武器屋に向かう。


 「おう、久しぶりだな。今日は武器の持ち込みか?」


 店の親父が、俺達が店に入るとそう声を掛けてきた。


 「いや、今日は武器の買い物だ。適当に見せて貰うよ。」


 俺はそう答えてると、武器屋の親父は「おう。」と言って、店の奥に入る。

 せめてカウンターにいた方がいた方がいいだろ。

 俺はそう思いながらも、武器を見て回る。

 皆が希望して武器で、その中で性能のいい物を皆に渡して回る。

 ただ、皆それを受け取るが、バランスが悪いと感じたり、重すぎたりと感じていたようで、不評だった。


 うん、ゲームのように同じ武器なら何でもいいという訳には行かないか。

 俺は考え方を変えて、みんなにいくつかの扱いやすそうな武器を選んで貰う。

 その中で俺が一番性能のよさそうな武器を選ぶことにする。

 ただ、その中で一人、ミサの武器選びが問題になった。

 俺を含め、弓の扱いがわかっている人がいないので、どう選べばいいのか分からなかった。

 そこで、武器屋の主にいくつか見繕って貰うことにする。


 「すまない、主。弓を選びたいのだが、この中で弓を扱える者がいないので、いくつか選んで貰いたいのだが。」


 俺はそう言って、店の奥にいる武器屋の主を呼び出す。

 武器屋の主は店の方に顔を出すと、いろいろ確認してきた。


 「ん?弓の武芸の書は持ってるのか?」


 「ああ、それは貰ってきた。」


 「なら、いいだろう。選んでやる。で、誰が扱うんだ?」


 「はい、私です。」


 ミサが武器屋の主の問いに手を上げて答える。


 「なら、この辺かな。」


 主はミサの体つきを見て、そう言うと、いくつかのサイズの弓を選び、弓を引かさせる。

 ミサはそれを手に取り、ひとつづつ弓を引くポーズをとる。

 そして、その中で小振りの二つだけが何とか射ることができそうな弓であった。


 「お嬢ちゃんの力だとこのサイズくらいが限界だな。このサイズの中から選ぶといい。」


 武器屋の主はそう言って、また、奥に戻ろうとする。


 「なぁ、主。この弓だと射程はどのくらいになる?」


 「使う矢の種類にもよるが、一般的な矢でその小ぶりな弓なら魔物相手だと十五メートル先のを仕留められればいい方かな。」


 なら、ギリギリだが有用か。ただ威力がなぁ。

 そのサイズの弓は小振りなため、どれも威力が弱い物ばかりだったのだ。

 俺がそれを聞いて悩んでいるのを見た武器屋の主はさらに言葉を続けた。


 「まぁ、それに武器の扱いに慣れれば、もう少し大きめの弓も扱えるようになるだろう。」


 扱いに慣れればとは言ったが、ようは筋力がつけばということだろ。

 女性に対して気を使えるということなのか?


 「なら、とりあえずこの中から選んでおこうか。」


 こうしてサブの武器の準備もできた。

 その後、一応冒険者ギルドにも顔を出し、これから行く目的地方面に盗賊などの情報がないかを確認しておく。

 今のところ、問題は無いようだ。

 よし、食料も買い込んだし、いよいよ明日から久しぶりの習得のための戦闘に出ることになる。

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