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第108話 新しいトイレの契約をしよう

 イオナの街での交渉事はひととおりが済んだ。

 あとは、イオナの街やらないといけないことは、エーデルシュタイン公爵領都へ向かう警護の日程を詰めるのと、移動トイレの件だけだな。

 警護はまだ当分先だろうから、一度習得を終わらせるため、遠出の狩りに行きたいな。

 さて、今日はどうしようか。

 そんなことを考えていたら、アベーレ魔導工房のカリーンさんが宿にやって来た。

 昨日、打ち合わせしたばかりなのに、何か問題でもあったのかな?

 そんな疑問を思いながら、宿の応接室を借りて、面談をすることにする。


 こちらは全員出る必要もないので、実際に扱うティアと一応ディートに同席を頼む。

 他のみんなはとりあえず、日課の訓練を行ってて貰う。


 「カーリンさん、どうなさいました? 」


 「あ、急にお邪魔して申し訳ございません。」


 「いえ、特にすることもなかったので構いませんよ。」


 「昨日交わした仕様の魔道具について、見積もりが済みましたのでお持ちしました。」


 「え、もうできたのですか。」


 「はい、こちらになります、金額については問題がなければ、契約して作業に取りかかりらせて貰います。」


 俺は見積もりを受け取り、目をとおす。

 金額的には問題ないようだけど、通常の移動トイレより金貨2枚ほど高い金貨7枚だけど、新規設計だし、いいのではないだろうか。

 一応、ティアとディートにも見積もりが書かれた紙を渡し、目を通して貰う。

 二人も特に問題がないと判断したようで、それを見た後に無言で俺に返す。

 それを受け取ると、俺はカリーナさんに問題なしと答える。


 「本当によろしいのですか?」


 俺達の反応を見て、カリーナさんは心配そうに尋ねる。

 うん、なにかおかしいところでもあるのかな?

 この見積もりで問題ないから持って来たのだよな?


 「なにか問題でもありますでしょうか?もしあれば伺いますが。」


 「いえ、そうはなく。あの、その、フィリップはこれとばかりに最新技術を組み入れると言って、見積もりを作ったのでお高くなっていますので。」


 カリーナさんは申し訳なさそうにそう言う。

 俺はそれを聞いて、ティアとディートの顔を見る。

 どちらも、そのことについては特に意見はないようだ。 

 なので、俺は問題ないとばかりに答える。


 「そう言ったことなら、問題ありませんよ。新しい技術と言うことなら、それだけ性能が良くなるのでしょ?」


 「はい、そうですが、それを組み込んだことにより金貨1枚分は値段が上がってますから、移動中に使うトイレでそこまで値段が上がるのはどうかと思いまして、確認させてもらった次第です。」

  

 「それなら、問題ありません。それでお願いします。それで出来上がりはどれくらいになりますか?」


 まぁ、確かに金貨1枚の値上がりは普通に考えると大きいのかもしれれないけれど、まぁ、俺達にしてみれば許容範囲だ。

 なので、カリーナさんの問いにそう答えて、出来上がり期日を確認する。


 「二週間ほど頂ければと思います。」


 「それで問題ありません。前金は必要でしょうか?」


 こちらもこれから警護の仕事もあるが、クライン商会の方でもこれから人員の選定をして、その人達が準備してなど考えると、まだ出発も先になるだろう。

 それと、結構い高い魔道具だし、前金も必要になるかと考え、そう答える。


 「できれば金貨3枚を前金で頂ければありがたいです。」


 「では、それを用意しましょう。他に何かなければ、それで契約お願いします。」


 「わかりました。では契約書を用意します。」


 俺の言葉を聞いて、カリーナさんはそう答えると、契約書を取りだし、必要事項を付け足すため書き込みして、俺に渡す。

 俺は内容を確認し、問題ないのを確認する。

 再び、ティア達にも目を通して貰い、契約を結ぶ。

 契約と取り交わすと、カリーナさんは俺達に挨拶をして帰って行った。


 よし、移動トイレの問題はこれで解決するな。

 俺はそう思い安堵していると、ティアがふっとこう言ってきた。


 「なんか私必要ありました?」


 「今回は必要ありませんでしたが、問題があった時、要望をきちんと出せるのはあなたが一番なのですから、ここにいる意味はあるのですよ。」


 「そんなものでしょうか?」


 「ええ。」


 「そうだな。俺が思い込みで意見して、それが間違っていて、不便な使い心地になったら、不味いだろう。何かあれば意見を言って貰い、何もなければそれでよし。そういうことだ。」


 ディートは短く同意しただけだったので、俺はもう少し詳しく説明しておく。


 「はぁ。そんなものなのですね。」


 ティアはそれを聞いてそう答える。


 「そうだ。これであとは警護の予定がはっきりさせて、時間があれば習得を終わらせに行きたいな。」


 「そうですね。お父様の方は人選、準備を含め、最低でも一カ月は掛かるでしょうから、それがいいと思いますよ。」


 「よし、なら念のため、出かけることをクライン商会に報告して、習得に行くとするか。」


 俺はそう言って、他のみんなのところに戻る。

 そして、移動トイレのことと習得のことを話す。

 リアは久しぶりに冒険者らしい借りが出来ると聞いて喜ぶ。

 ほかの仲間もあと少しで習得が終わるという状況で、ずっと習得が進まずにいたのだ。

 それが気になっていたのか、みんなも早く終わらせたいと思っていたようで、誰も異を唱えなかった。


 その後、今日みんなでクライン商会の方に狩りに行く報告をするついでに、お菓子を売っている店舗にも顔を出しことにする。

 カーリンさんにお菓子を用意して貰ったので食べてはいるが、店の様子や店の人達がエーデルシュタイン公爵領都への出店をどう思っているか知りたいというのもある。

 みんなもお菓子が食べれるということもあって、クライン商会に行った後、菓子店に顔を出す事に特にも反対はなかった。

 そんな訳で、それを聞いてすぐにみんな準備に取りかかる。


 俺は準備というほどのことももないから、これからのことを考えておくことにする。

 今回で習得が終わったら、予備武器の習得をどう考えてるかとか相談しないとだな。

 冒険者でずっといるつもりはないから、ディート達はそこまで習得をする気はないのかな。

 その辺も習得に行く前にみんなで話し合っておくか。


よろしければブックマーク、評価、ご意見、感想などよろしくお願いします。

公開設定を忘れてました。公開が遅くなりすみません。

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