互いの誓いを果たせるのか…
俺の名前は柊優夜そこら辺にいる新高校1年生、では無く世界最弱の男だ。
どこが最弱なのかと言うと『勉強』『運動』
『喧嘩』などと全てのことにおいて人より圧倒的に力が劣っているのである。
まあ、こんな俺にも一つだけ誇れることがあるそれは俺の幼なじみだ、そいつの名前は佐野優菜と言うこいつはなんとも言えないほどに可愛いんだしかも優しい世界一の女そう言っても過言ではない、勉強と運動はそこそこと言うところであるがそれらを全て帳消しにしてしまうほどに可愛くて優しい、自分のことではないがこいつが幼なじみであることが俺の唯一誇れることだ。
俺と優菜が出会ったきっかけは俺と優菜の親が高校の同級生であったということだ。
俺の母さんは片親で仕事をする時に優菜の親に俺をいつも預けていてた事だ、俺を預け始めたのはだいたい2歳くらいの時だったらしいから相当昔から一緒にいるということだ、優菜といることは当然そう俺は知らぬ間に感じていた、そして俺は気づいたら優菜のことが『幼なじみ』でなく『1人の女の子』という意味で好きになっていた。
これが俺の初恋だ。
何度か優菜に告白しようと思っていたが『こんな、なんの取り柄のない俺が…』『もし振られて仲違いしてしまったら』あと俺がヘタレであることが理由で気づいたら高校に進学していた。
こんな俺の話はどうでもいいと思うから、ここら辺でやめておこう。
「よう、優菜今日から高校1年生一緒に頑張ろな」
「うんっ、優夜よろしくっ!」
「ちゃんと今日いるもの持ってきたよな?入学のしおり的なやつ大事って言ってたけど持ってきたよな?」
「当たり前でしょ?ほら」
「……あれ?…ないなんで???」
「おい…入学初日から何やってるんだ?これだと最初の印象最悪だぞ?ここからお前の家結構かかるから今からじゃ間に合わないだろ…」
ちなみに俺はこいつが忘れると予想してたので家で印刷して2つ用意してきている、可愛いからもうちょっと見たいので眺めとく。
「あ〜もうやだァァ〜助けてユウヤモン」
「俺はどっかの猫型ロボットかなんかか?」
どういうボケだ可愛いな///
「まあ俺は今日のためにお前の分も準備しておいたんだっ!ほら………」
「え?ない俺の分も優菜の分もなんで?」
あ…コピー機から取るの忘れてたァァァァァーなんでもう嫌だ病みそう。
こんな感じで俺はカスすぎるゴミ以下だ。
結局俺は高速で家に帰り学校に行き遅刻するのであった。
「優夜ごめんね…私のために初日から遅刻させて…」
「まあ俺のも忘れたから気にすんな、てか俺たち一緒のクラスだなこれで何年連続だ?幼稚園の頃からだから…わからんけど長い」
「おい計算サボるなまあいいやめんどい」
「優菜もサボるんかい笑笑」
やばいもうすぐ入学式始まる時間が無い。
「もう時間ないから席つこう」
「うん、また後で」
「おう」
あ〜やっぱ優菜可愛い癒しだ、でもなぁ〜…同じクラスでともだちできるかなぁ〜と考えながら席に座っていると隣のヤツに声をかけられた。
「あの…僕田中康と言います宜しくです、あのあなたの名前を聞いてもいいですか?」
「あっ僕は優夜あっ柊優夜って言いますよろしくてかあの敬語やめません?」
「あっはい、優夜よろ…よろしく」
「おう」
あれ?意外と俺友達できるんじゃね?余裕なんじゃね?
「俺は松田健人です、康の同中ですよろしく」
「あ〜よろしくっ俺は柊優夜」
「俺は藤原しん(ふじわらしん)よろしく」
「もう名前は言わなくていいなよろしく」
「そう言えば、佐野優菜って人お前の幼なじみなんだな、さっき話してきたけどずっとお前の話をしてたぞ」
「へぇ〜そうだったのか」
「おう」
なんか急に3人も友達できた、俺もしかして最弱じゃなくなった??』
そんな感じで俺は浮かれならが高校生活のスタートを切るのであった。
「やばいやばい、あと少ししか時間が無い急いで準備しないとぉ〜」
あれから2週間が経ち、俺も少しずつ今の生活に慣れてきた、学校ギリギリの時間に起きて急いで準備して優菜と学校に行くという負のサイクルが完成したのだ、なんでこんなことになってしまったんだ…
『 まあいいや、知らん』
俺はそう諦めて急いで支度を優菜の元へ向かうのだった
「優夜おそいっ、私結構待ってたんだからね、レディーを待たせるなんてありえない」
「優菜ごめんって、でも自分で自分のことレディーはちょっと痛いぞ」
「優夜死にたいの??」
「優菜学校時間になるから早くいくぞ」
なんか俺殺されそう、すごい優菜に睨まれてる…まあ、気にしないでおこう。
「よし何とか学校に着いたぞっ!」
「うん、良かった間に合ったね優夜」
いつもどうり授業をうけてご飯を食べて5時間目を迎えた、5時間目はLHRだった、授業が始まり先生の話を聞いて俺は驚いたなぜなら、来月2泊3日の旅行があると先生が言った俺はめっちゃ驚いたのに生徒は当たり前のような反応をしていた、なぜなら先週の放課後にプリントを配られていたからだ俺は全く気にしておらず、プリントはどっかにやってしまったので気づかなかったらしい、俺もしかしたら班決めぼっちになっちゃうのか?そんな不安を抱きながら先生の話を聞いた、先生の話では今日の授業で班決めをするらしい、ぼっち回避頑張ろうっ。
学級委員長が仕切るらしい
「皆さんまずだいたい男子は3〜5人 で人班。女子は2〜3人で人班男子と女子の班を組み合わせて1組作ってもらいます」
あ〜まあ頑張るしかないな
「おい、一緒に組もうぜ」
友達になった3人組が来た
「おお、いいよ〜」
俺が誘われる日が来るなんてなんてしあわせなんだろうなぁ〜、もしかして上げて落とすタイプか?俺がこんなにうんいいわけないもしかしたら俺死ぬ??
こんな感じで男女班は決まり組を作ることになった、優菜がいっしょの組になろうと誘ってきたので一緒になることにしたなんて順調なんだ、最弱から最強になれたな。
なんか急に恵まれだしてびっくりしながら残りの授業を受けて優菜と帰ることにした。
「一緒の組やなよろしく優菜」
「うん、優夜と一緒の組になれて嬉しいっ」
嬉しい?マジで?明日世界終わる???
そんな感じで会話しながら、家に着いた。
「またな」
「うん、またね」
あ〜今日は色々あったけどめっちゃ幸せでした、おやすみ。
俺は旅行を楽しみにしていたので気づいたら、1ヶ月経っていた、時間ってはやいもんなんだなぁ〜。
今日は旅行の日だァァ〜、めっちゃ楽しみすぎて早く起きてしまった。さくっと準備を終わらせてはやめに、優菜の所へ向かうことにした。
ピンポーン
「優菜〜来たぞ〜」
「やっほ〜優夜私ももう準備できたからいくね〜」
優菜も楽しみにしてるんだな、俺も精一杯楽しむぞ〜。
俺たちは学校につきバスに乗って目的地に向かった、俺たちが行くのは奈良、京都、大阪だ、一日目は奈良に行くらしい。
〜3時間後〜
「よし、着いたな」
「うん、優夜ちょっと酔っちゃったかも…」
「大丈夫か?」
優菜のことを俺は支えてあげた、めちゃくちゃ緊張したけどなるべく隠すように心がけた。
今日は組で奈良をみて来た、疲れたので割愛させてもらいます。
夜のご飯を食べて俺達は風呂に入り寝る事にした。
「おやすみお前ら」
「おやすみ」
「おやすみ」
「おやすみ」
俺は3人の友達とおやすみと会話して寝た。
〜8時間後〜
午前6時俺は体にはしる痛みで目を覚ました。
「なんだ?なんで俺は縛られてるんだ?」
俺は気づいたら身体中を縛られてる身動きを取れなくなっていた。
「なんで…?」
「おお、目を覚ましたな」
そこには田中康を含む3人が俺の前に立っていた。
「おい、お前には今日ずっとここにいてもらう、佐野優菜ちゃんは俺たちのものだ、なんで俺たちがお前みたいなブサイクでなんの取り柄もないやつと仲良くしようとしたのか分かったか?それはなお前と一緒の班に入れば必ず佐野優菜と同じ組になれるそう確信していたからだ、俺は入学してすぐに佐野優菜ちゃんに惚れた、それなのに佐野優菜はお前とばっかり仲良くしやがって許せない許せない、ここでお前を殺すのもありだが俺は殺人犯にはなりたくないんでね、良かったなまだ生きていられるんだ喜べ、んじゃ佐野優菜を俺たちのものにしに行きますか、じゃあな」
なんなんだこいつら今俺はよく分からない鉄?の鎖のようなもので縛られている、どうにかしてこれを壊して優菜を助けないとだけど俺にはそんな力はない。
『 どうすればいいんだ?』
『 俺は諦めるのか?』
『 ここで見捨てるのか?』
『 好きな人すら守れないのか?』
『 それでも男か?』
『 俺にやれるのか?』
『 いや、やるんだ』
俺は鉄の鎖を切るために全身に力を入れた、その直後俺はとんでもない激痛に襲われた、
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「え?」
康たちも驚いてるようだ。
そしておれの意識は少しずつ闇の中に落ちていった。
「守らないとなのに……」
「こいつ気絶したのか?雑魚すぎだよ好きな人すら守れないなんて惨めだな笑笑」
そして数秒後、康たちは絶対するのだった。
「おい?お前らよくも俺の優菜を襲うといってくれたな?俺が許すとでも思うか?おまらはここで肉片になりたい、そういうことでいいんだな?」
「は?鉄の鎖で何重も縛ってるくせに何ができるんだ??」
「バキバキバキ」
「は?優夜お前何したんだ」
その瞬間俺は無意識に鎖を粉々に砕いた。
「跪け」
鈍い音がした後に康たちは地面に跪いた。
「お前なんなんだ?チートだろ強すぎるだろ有り得ねー」
「お前が優菜に手を出さなければ済んだ話をこれ以上されたくないなら、自主退学して貰おうか?」
「え?それはいやだ」
「は?お前には今物事を決める権利はない死にたくないなら大人しく自主退学しろ」
「はい…」
お前らもだ
「はい…」
そして俺たち4人は意識を失った。
数秒後俺は目を覚ました、目の前には康たちが倒れており部屋は血まみれで俺の手にも血が着いていた。
「え?何があったんだ?なんで俺がここに倒れてる…俺は縛られてただろ??」
こいつらを倒したのは俺であって俺ではない、俺は無意識のうちにこいつらを殲滅していた。
「何が起こったのか分からないけど誰かが助けてくれたんだろうな?」
俺の中でそう自己完結させて、俺は先生を呼ぶのであった。俺は俺も怒られると思っていたが、康は俺に脅えているようで『 俺たちが悪かったです、自主退学します』そういったことにより俺は怒られずすんだ。まだ時間に余裕があるので俺は、体についた血を洗い、優菜と合流して、朝食をとるのであった。
なんで康たちがいなくなったかきかれたが、なんか夜ふざけてたのがバレて退学とからしいぞ?と適当なことを言って誤魔化しておいた。結局俺は何にも恵まれてないな、唯一恵まれてるとしたら優菜のことを守れたことかな、俺はなんもしてないけどね。誰か知らんけどありがとう。
その後は優菜と一緒に色々な所を回った。色々あったけど、その後は旅行を満喫することが出来たのでよかった。俺たちは学校に戻るためにバスに乗った。大半のは人達は疲労が凄い様で乗った瞬間目を瞑るのだった。俺は、康達にやられた傷のせいで身体中が痛く寝ることが出来なかった。何故か帰りのバスの席は優菜の隣であった、優菜はクラスの人気者のような立ち位置だったので周りの男子からの視線が痛いようなきがする、実際大半の人は寝てるのでごく数人に睨まれてるくらいだ。優菜は俺の隣でぐっすり眠っている、寝顔が可愛すぎてやばい自分の理性が保てるように頑張らないとな…
そんな事を考えてた矢先、優菜が俺にもたれ掛かるように倒れてきながら
「優夜ぁ〜むにゃむにゃ」
と言ってきた、寝ているのか?俺は驚きと緊張のあまり
「へっ?」
と素っ頓狂な声を上げてしまった、そのせいか周りの視線は一気にこっちにきてしまった、ただ見られるだけならあまり気にしないが今は優菜にもたれかかられてる
『 あっ…俺終わった…』
そんなことを思いながらも正直優菜にもたれかかられてることを意識しすぎてもうそんなことはどうでも良くなっていた。
しかし、周りからは
「えっ?あの2人付き合ってるの?」
「え〜優菜ちゃんに釣り合わなくない?」
そんな言葉が聞こえてる、もっともなのだがめちゃくちゃ心に刺さってくる、この状況で優菜が起きたらどうしよう…嫌がられたりしたら嫌だな…でもずっとこのままでいたい、あと4時間程度 学校まで時間はあるが俺はどうすればいいんだろうな…
その直後優菜が目を覚ましてしまった
「ふぁ〜〜よく眠った」
まだ優菜はこの状況に気づいて居ないらしく普通に起きた、しかしその直後
「えっ?なんで///」
優菜は俺から離れながら顔を赤面させた。
「優夜なんで起こしてくれなかったの〜めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん、もたれかかっちゃってごめん…私なんかにもたれかかられたら嫌だよね…」
「別にいやじゃないよ?逆に嬉しいくらい」
あっ…口滑った『 逆に嬉しいくらい』?ただの変態じゃないかよ…優菜に嫌われたかな…?はぁ、なんでこんなことばっかりなんだよ体痛いし心はボロボロだし最悪だ。
「えっ?嬉しい?それってホント?」
「あっああ…」
「優夜は私の事好きなの?」
えっ、どう反応すればいいんだ?