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ポスト  作者: keikei
1/2

「はじまり」

ガチャ(ポストをあける音)


俺:「手紙?あいついつ書いたんだよ…」


日本で郵便制度が始まったのは、

明治4年それと同時に明治4年にポストを使った手紙の交換も始まったらしい。

そして、この物語はそんなポストが繋げた2人の物語である


俺が小学5年生の時だった


親「まこと、早く起きなさい!」

「今日も学校でしょ」


誠「起きてるよー」

「今から行くよ!」


親「そういえね、フミちゃん結婚するんだって」

「結婚式の招待状がポストにきてたのよ」

「もうそんなに大きくなってたのねー」

「誠からの手紙(招待状)が届く日はくるのかなー」


誠「一生来ないかもねー」

「じゃあ、いってきまーす」


親「また、そんなこといって」

「はーい、いってらっしゃい!」

「気をつけてね!」


ガヤガヤ


俺「聞いて、親がさ…」


先生「はーい」

「みんな席に着いてくださいホームルーム始めますよ!」


誠「やば!?」

「じゃあ、休み時間な!」


先生「では、ホームルームを始めます」


先生「始めに今日からこのクラスに新しいお友達が増えますので紹介します」

「はいっておいでー」


結「はじめまして、ゆいです」

 「今日からよろしくお願いします…」


拍手


先生「それでは…まことさんの隣に座ってください」

  「まことさん、ゆいさんが何か困ってたら助けてあげてね」


誠「お、俺ですか?わかりました」  


誠「まことです。ゆいちゃんよろしく」


結「こちらこそよろしくお願いします…」


新しい人が入ってきたからだろう

いつもより教室がざわついている。

そして、そんなクラスメートの視線は俺とゆいちゃんに向けられていた。


キーンコーンカーンコーン


授業開始のチャイムが鳴った。


何事もなかったかのように

1時間目の授業が進んでいく

そして2時間目、3時間目と…


特にゆいちゃんから声をかけられることもないし

大丈夫なのかと思っていた時だった


結「まことくん、まことくん!」


ゆいちゃん声をかけられた


結「今までの授業のノートとか写させてもらってもいいかな?」


誠「ちょっと待ってね…はい!」

「でも、俺のなんかでいいの?」

「俺適当に書いてるし、違う人の方がわかりやすい…」


結:「大丈夫!?まことくんのノート借りるね…」

「ありがとう」


放課後


誠「よっしゃー帰ろー」

「うん!?机の中に何か入ってるのか?」


誠「手紙!?(ノートの切れはし)」


手紙「さっきはありがとう!」

  「明日ノート返すね」


誠「さっきの?ノート?」

 「あー、結ちゃんか」

 「でも、直接言ってくれたらいいのに、机にいれるってポストみたいだな(笑)」


この日から二人(俺と結)の

ポスト(机)をつかった手紙交換が始まった。

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