第3話 チュー太郎先生
「オイラなら、何とかできるでちゅ!」
普段、ダンジョンのことに興味を示さないチュー太郎がやる気を出している。
......どんな風の吹き回しだろう?
「サクレ、伝承の地図をよこすでちゅ!」
サクレは、転送の魔道具とやらを俺のダンジョンに設置してくれており、小型のものなら向こうから送ってこれる。
この間は、正月にもち送ってくれた。
チュー太郎は、地図が送られてくると、普段見せないようなキリッとした顔になりブツブツいいはじめた。
「......ここが最初に滅ぼされた村、次がここ、勇者が出発したのがここ......ふむふむ......」
「だいたい分かったでちゅ。この辺にその剣が落ちてると思うでちゅ!」
え、そんなこと分かんの!?
こいつ凄いな!!
しかし、サクレは腑に落ちない顔をしている。
「チュー太郎君、怪物を倒したのは、もう百年以上も前だよ。場所が特定できるものなのかい?
しかも、君が特定したのは勇者が魔王を倒した場所のことだろ? それから、誰かに持っていかれている可能性もあるし、、」
「オイラの的中スキルが間違いないと言ってるでちゅよ! 信じるでちゅ!!」
チュー太郎が、ドヤ顔している。
誰かが剣を持っていったなら、名剣だから有名になっているだろうし、それがないということは、案外そのまま落ちているのだろうか?
「なっ!? 本当にここなのかい?」
チュー太郎から、印の着いた地図を受け取ったサクレが驚いている。
「ここって、魔王のダンジョンがある場所なんだけど......?」
は? 絶対そんなとこ行かないよ??
「じゃあ、たぶんその中にあるでちゅよ!」
いやいや、たぶんで危険度が増してるのよ!
とんでもねぇスキルだな!
......これはアレだな。
サクレには悪いが、、
「サクレ、即ことわ「主、待って下さい!」」
即断ろうとする俺に、待ったをかける声のする方を向くと、そこには鬼人がいた。




