第7話 侵入者
侵入者は5人!
みんな武器を装備しており、迫力満点だ。
対して、俺の心は折れている......。
「マスター! まだ説明出来ていませんでしたが、マスターはスキルを取得できます!
あれこれ悩んでいる時間はなさそうなので、適当に使えそうなスキルを頭に思い浮かべてください!」
なんだと、もうちょい早く言って欲しかった。
現状の突破には、普通のスキルでは無理だろう。
だか、俺には名案が浮かんだ!
チートスキルの代表格、鑑定スキルだ!
鑑定スキルを取得したい!!
『承諾されました。鑑定スキルを取得しました。』
やったぞ!!
鑑定スキルを取得できたようだ!
相手のステータスから、弱点を見つけるんだ。
まずはお前だ。そこのリーダーっぽいお前!
鑑定っと!
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レベル:?
種族:?
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「......なにも分からないんですけど?」
「マスター、恐らくスキルレベルや、レベル差などの影響と思われます。」
種族は人だろ!!
スキル使わなくても、見たらわかるんですけど!?
ただのクソスキルじゃん!?
ええい、次だ! 格闘スキルをよこせ!
それで何とかしてみせる!
『エラー! 現在のレベルで取得できるスキルは1つです。』
無情なアナウンスが流れる。
だが、うなだれている時間はない。
俺は更なるスキル取得をあきらめ、一か八か、つるはしを横なぎに振るう。
5人もいるんだ! 誰か当たってくれ!!
しかし、あっさりとかわされて、ダンジョンの壁にぶつかっただけだった。
ダメか、、お手上げだ!!
いっそ、サクッとやっちゃってくれ。
、、だが、しばらくしても攻めてくる気配がない。
というか、かなり動揺しているようだ。
「ダンジョンの壁をえぐるだと!?
なんで、そんなモンスターがいるんだ!?」
「ふむ、恐らくこやつは自己強化型の特殊マスターじゃな。
モンスター召喚や、ダンジョン拡張を一切せずに、自己強化に全振りすることで、凄まじい力を手にしているじゃろう。」
「リック撤退だ! コイツは俺たちの手におえない。
街のギルドに応援を要請するんだ!」
、、どうやら俺は、凶悪なモンスターと勘違いされているらしい。
モンスターが居ないのは呼べないからだし、ダンジョンが狭いのは何もせずに寝ていたからなのだが.....。
ええい、もうこのままどっかいけ!!
「......ちょっとまて、何かおかしくないか?
こいつは動きものろいし、大した迫力もない。距離をとって魔法でもうっとけば、倒せるんじゃないか?」
リックと呼ばれたリーダー格の男は、さすがに冷静なようだ。そんな魔法とか使わなくても、剣の一振りで倒せるけどね。
「死にたいのなら、勝手にせい! お主が経験値になって、こやつがもっと厄介な存在になってもよいのならな!」
「ちっ、今回は撤退するのが無難だな。次は鑑定スキル持ちでも連れてくるか。」
こうして、奴らは撤退していった。
『侵入者の撃退を確認しました。経験値が入ります。レベルが上がりました。』




