第5話 マスターとしての資質その2
ふて寝して少しメンタルが回復した。
とりあえずコアにふれる。
「マスター、先程はすみません。
私も動揺していました」
コアが謝ってくれた。
自分のマスターがポンコツだったのだ。
コアだってショックだっただろうに。
......コアはいい奴だな。
「次はアイテム召喚を見てみましょう!!
きっとマスターの資質はこちらに全振りされているんですよ!」
そして、建設的な意見まで出してくれている。
呼べるモンスターがいないくらいなんだ!
ぼっちな前世とは違い、今はコアがいてくれる。
いままで気がつかなかったが、思いやりのある女性と話せることは、それだけでやる気おこしてくれるようだ。
見た目は石なわけだが......。
「え? これだけ??」
「コア、どうしたんだ?」
モンスター召喚に続くやな予感がする。
「通常どんなマスターでも、ポーションなどの回復アイテム、剣や鎧といった装備アイテムを召喚できます。
ですが......マスターは、"つるはし"という装備アイテムしか召喚できません!」
つるはしだけって......。
2連続で残念な結果になってしまった。
俺は、ひざをついて、うなだれてしまう。
つるはしってなんだよ。
聖剣エクスカリバーぐらいじゃないと帳尻が合わないだろ!
ダンジョンマスターなのに、モンスターを召喚できないんだよ?
それくらい、、。
何か特別な効果があるのかと思い、とりあえず、1つ召喚してもらって壁を掘ってみようとするが......掘れない。
「やはり、ダメですか。
実はダンジョンルールにより、壁は破壊できないようになっています。」
そういうことは先に言ってくれ。
少しやけになって振ったものだから手が痛い。
やれやれ。
さっきから、上手くいかないことばかりだ。
またふて寝するしかないな。
可愛い女の声に喜んではいたが、さっきからカッコ悪いところばかり見せている。
これならいっそ1人だった方がマシだと思うのが人情だろう。
少しやる気になっても、途端になにもやる気がしなくなる。
俺のメンタルなど所詮この程度なのだ。
「え!? マスター!!
ダンジョンの壁を掘れるように変更できます!」
突然、コアが大きな声を上げる。
「マスターの固有スキルのようです!!」
「え?」
「固有スキルです。すごいです!!」
こ、固有スキルだと!??




