第4話 マスターとしての資質
コアと話せると分かり、俺のテンションは知らずと上がっていた。
「マスター、モンスターを召喚しませんか?」
「モンスターを......召喚?」
「はい。ダンジョンは召喚したモンスターで守ります。
現在、なんの守りもない状態なので急いだ方がいいです。」
モンスターってそのうち勝手に湧いてくるものじゃなかったのか......。
どうやら俺はかなり危ない状態で寝ていたらしい。
まぁ、理解はしていたさ。ただ、他の優秀のダンジョンマスター方とは違い、さっさとあきらめていた俺には狭い洞窟だろうが、なんの守りのない状態だろうが関係がなかった。
ーーそう、さっきまでは本当に関係がなかったのだ。
コアと話せるとわかるまでは......。
「ごほんっ! モンスターって何が召喚できるの?」
「マスターの資質次第です。
検索してみるので少々お待ち下さい。」
マスターの資質次第だと?
実は、ハイスペックでしたとか判明しないかな?
秘められた能力とか見つかったりして......ぐふふ、こっちの世界では隠された才能で無双しちゃうわけよ!
「え? おかしいですね。
該当モンスターが見つかりません。
そんなはずは......。」
ん??
コアのやつがおかしな事を言ってる。
呼び出せるモンスターがいないだと??
本人の資質次第なんよね??
それって完全なる無能ってことじゃ?
前世ぼっちなやつには、そんな特典まであるの?
「マスター落着いて聞いて下さい。
残念ですが......マスターに召喚できるモンスターはいません。」
「マスターは資質0のポンコツのようです。」
「なんだって??」
「マスターはポンコツです!」
「そこじゃねーわ!」
急に毒づきはじめるコアにもショックだか、俺には資質がないのか。
ダンジョンマスターなのに、モンスターを1匹も召喚できないなんて俺くらいだろうな......。
自覚していたつもりだったのに、なにを期待していたんだろう。
自分の想像以上の無能ぶりにショックをうけた俺は、やる気をなくして、またふて寝した。




