第16話 闇ギルド
治安の悪そうなところに、どデカい建物がある。
これが闇ギルドのようだ。
俺は中に入って、受付の怪しいオッサンに声をかける。
「依頼があるんだが、ここでいいか?」
「どんな依頼だ?」
「ダンジョンの護衛をお願いしたい。リックっていう冒険者チームの足を引っ張りたくてな、、。」
「アイツらか、もうすぐ銀級のチームになろうっていう、有力チームだな。悪いがうちにそんな実力者はいない。」
「うちはどこかに問題があって、冒険者になれなかった奴らの集まりなんだ。正規の冒険者様には勝てないのさ、、。」
オッサンはわざとらしく、両手を上げてみせる。そして、やや間をあけて言う。
「だが、どうしてもっていうなら、1匹だけ可能性があるやつがいるぜ。みたいか?」
1匹?
よく分からないが見せて貰うことにした。
情報料として、銀板2枚を要求された。バカ高い。
「ついてきな!」
オッサンは立ち上がると、地下に降りていく。
地下には血なまぐさい部屋があり、そいつは、クサリで繋がれていた。
150cm程度と小さいがオーガだ。
鑑定にそうでている。
「こいつは、まだ生まれたての頃に、罠にはめて捕まえたオーガさ。ずっとエサをやって懐かせようとしたんだが、うまくいかなくてな、、。」
「お前が従わせることができるなら、依頼のために貸してやってもいい。」
近づいてみると、オーガの全身に傷があることに気づいた。
鞭などでたたいて、言うことを聞かせられないか試していたのだろう。
オッサンに対しては敵意むき出しだったが、俺にはそれほど敵意がないように見える。同じ人類の敵だからだろうか、、。
とりあえず、懐かせるために、持って来ていた回復薬を飲ませてみる。
すると、少しオーガのキズが回復した。
すると、脳内にメッセージが流れる。
『オーガはあなたに従う意思を持っています。眷属にしますか?』
俺は脳内でYESと念じた。




