第15話 スカウト開始
露店を構えて、1時間は経ったのではなかろうか。
街ゆく人を鑑定していくが、めぼしい発見はない。
鑑定スキルも、子供などには効くか冒険者っぽい人には、つよさに「?」と出るだけで使えなかった。
レベル差というやつか...
露店には、先程から熱心にダンジョンの壁の残がいをながめる男がいる。
特に強そうではないが、こいつも鑑定できないので、俺よりレベルが高いのだろう。
「店主、この土はどこで手にしたのでしょう?」
「興味がありやすかな? ところで、どこかに金に困った凄腕冒険者の知り合いがいたりしやせんか?」
俺は少し口調を変えて答えておいた。
「いえ、いませんが。私の質問に答えていただけませんでしょうか?」
「企業秘密なので言えやせんが、金のためならなんでもするという凄腕冒険者の知り合いを紹介してくれるなら、教えやしょう。」
男はニガい顔をしているが、ダンジョンの壁に興味があるようで、しぶしぶ答えた。
「......闇ギルドをご存知でしょうか? そこの人間なら金でなんでもするそうです。あなたが何をしたいのか分かりませんが。」
「それで、こちらの質問に答えてもらえますか?」
「近くのダンジョンに落ちてたものを、もってきやした。」
男はダンジョン産かなるほど、、などとブツブツ言っている。
男がいくらだと聞いてくるので、訳もわからず1万ガルドだというと、すんなり払ってくれた。
小さな銀板が10枚ほどだが結構な価値なんではなかろうか?
、、闇ギルドね。
俺は男に場所を聞くと、店をたたんでそこに向かった。




