第12話 襲撃2回目
ダンジョンの入口に、6人組の男が集まっていた。
前回より、1人増えている。
「リック、本当にここなのか? お前が撤退したダンジョンというのは?」
「そうだ、俺は正直イケそうな気もしたんだが、じいさんがな、、」
「ダンジョンの壁を破壊するほどのモンスターじゃぞ! 万全を期すのが普通じゃろうて!」
「という訳だ、悪いな。銀級のハンターに頼っちまって」
「いや、俺は金が貰えればいいんだか。お前が撤退したほどのダンジョンには見えなくてな、、」
そりゃそうだ。
こちとら、できて7日のダンジョンだぞ!!
あれから3日で、また来やがって!
うちの狭いダンジョンじゃ、お前らの会話なんてつつ抜けだぞ!!
「マスター、ダンジョンマスターはダンジョン内の出来事を感知することができます。うちが狭いから聞こえる訳ではありません」
どうやら、口に出ていたらしい。冷静にコアにさとされた。
「一応、全部調べたんだけど、、、モンスターが1匹もいないね。そしてコアもどこにも見つからない。」
斥候役っぽい、小柄な男が言った。
こいつ多分少年だな。声がまだ高い。
「どういうことだ? ただの洞窟ってことか?」
「違うぞ、確かにダンジョンの魔力を感じる。
しかし、バクが探して見つからんとなると、いよいよコア探しの魔道具が必要かものう」
「ちょっとまて、そいつは自己強化型のマスターなんだろ? どんな魔法を使って、いなくなりやがったんだ」
「わしにもさっぱりじゃ。相当型破りなダンジョンマスターらしいのう」
「......」
やや、気まずい空気が流れる。
このまま帰る流れになってくれ!!
「そういえば、落とし穴の罠がところどころにあったから、自己強化型という訳ではないのかも」
バクという、少年が口を開いた。
「いや、この程度はどのタイプのダンジョンマスターでも作れるんじゃよ。ダンジョンも狭い。罠も落とし穴だけじゃ。自己強化型で間違いあるまい」
その程度が、俺にはできなかったけどね。
一生懸命ほった結果がこの広さなんだけどね。
「俺のカンだが、落とし穴が怪しい」
俺が自虐めいたことを考えていると、狩人っぽい青年が口を開いた。
「あいつは、ダンジョンの壁を削れただろう? 落とし穴に見せかけて、穴の中に隠れてるんじゃないか?」
「いや、確かに罠の反応があるし、しかも低レベルの罠だから、モンスターが隠れる程の広さはな、、」
ドコッ!
バクが答え終わるのを待たずして、狩人が落とし穴のフタを踏み破る。
「ふん、ただの落とし穴か。怪しいと思ったんだがな」
、、あってます!!!
念の為、落とし穴を二重に再配置しておいているだけです!
......俺は落とし穴の底でブルブルふるえていた。
(はやく帰って、、)




