第12話 ありがとうやで!
「コア、趣味とかある?」
「趣味ですか? 最近は配下になったダンジョンの管理ですかね? 次から次に庇護下に入ってくるので大忙しです!」
あれから結構時間がたった。
今では人間に滅ぼされるダンジョンはほとんどなくなった。というのも、ダンジョンと人類の敵対関係はとかれたのだ。
これは、サクレが人と敵対するダンジョンをつぶすと宣言した影響だ。
最初は反発が大きかったが、ダンジョンランク1位、2位、3位が結託したことを知ると他のダンジョンはいっきに従った。
ダンジョンランク1位はサクレだ。
サクレ本人と配下4人の計5人の超級がいるのはサクレのダンジョンだけだ。
ダンジョンランク2位は魔王だった少女だ。
実績のある彼女が協力してくれたことで多くのダンジョンが俺たちに従ってくれたようだ。
ダンジョンランク3位は何と俺だ。
長年1位だった魔王を倒したことで、俺のランキングは爆上がりしたらしい。
サクレや魔王の庇護下に入れなかったダンジョンマスターが、やや残念そうに庇護下に入れてくれと頼んでくる。
今では、ダンジョンマスターは、外で人間を襲うことは禁止されており、次第に人間はダンジョンを貴重な資源の取れる財源と考えて保護するようになったのだ。
神のやつもダンジョンを作り直すことがなくなって喜んでいることだろう。
「つるはし君、ありがとうやで。」
神だ! 突然話かけてきた!
「つるはし君には、感謝しかないから特別に元の世界にもどしたげるで! 感謝してや!」
いやいやいやいや、今が俺の人生で1番楽しいときなのよ!!
「ぜったいや「そしたらな! 元気にするんやで!」だ!」
俺の心からの叫びもむなしく、俺を不思議な光が包んだかと思うと気づけば狭い洞窟の中にいた。




