1、ダメって言われると逆に気になるよねの巻
ずっと書きたかった忍び猫ニャニャンの冒険の続編?サイドストーリー?ゆる~く楽しく書かせていただきます!
ある日忍び猫ニャンとニャオの兄弟は、猫のお殿様、猫野様のお城に忍び込みました。
それは猫野様が大事にしまっていた『ブラックデスガーリック』の味見がしたかったからです。
猫野様は絶対にダメ~!と言って、味見をさせてくれません。ニャンとニャオの2匹は、ブラックデスガーリックの味がみたくてたまりませんでした。あの猫野様が独り占めすればするほど、その味が気になって仕方がありません。
だから忍ニャの2匹は、お城に忍び込んで味見をする事にしました。
忍び足で走ると、あっという間にブラックデスガーリックの入った宝箱の所へ着きました。
寝ている猫野様の枕元から鍵を盗み出し……いいえ、少し、ほんの少し鍵をお借りして、宝箱を開けました。
ニャオが中を見るとそこには、ピカピカ光る、真っ黒なニンニクがありました。正に、ブラックです!!ガーリックです!!ブラックガーリックです!!
2匹はブラックデスガーリックの匂いを嗅ぎました。
「臭っ!!」
「はニャが……はニャが曲がる!!」
なんてひどい臭いなのでしょう。にんにくの何倍もクサイ臭いがします。ニャニャンの2匹は鼻が曲がりそうになりながら、ブラックデスガーリックを宝箱から出しました。
「でも、猫野様が大事にしてたんだ。きっと美味しいはず!」
そう思って、2匹はブラックデスガーリックを半分に分けて、せーので食べてみました。
「せーの!ぱくっ!…………!!!!!!」
あまりの味に、食リポはできそうにありませんでした。
すると、だんだん、ぐるぐるぐるぐる目が周り、2匹は倒れてしまいました。
そして、気がつくと……………………
それはそれは、大きな扉の前にいました。
そこには看板があって『こちら地獄谷ゲートパーク』と書かれていました。
「地獄?」
「ここは地獄ニャの?僕達地獄に来ちゃったの!?」
ニャニャンの二人がその扉をあけようとすると、扉からは陽気な河童が飛び出して来ました。
「イェ~!ここは、地獄だYO!!」
突然出て来た河童に、ニャンは驚きましたが、ニャオは同じようにノリを合わせました。
「イェ~!知ってるYO!看板見たYO!!」
すると、陽気な河童は自己紹介をラップでしました。
「オイラはカッパのラッパー、カッパーのパッパだYO!」
どうやら、河童のラッパー、カッパーの名前は、パッパという名前のようです。