四季娘
ヒロイン三人衆から
四季娘
性格の方向性の違う三人娘。六花・晴海・夏姫をひとくくりにして呼ぶ。
柳瀬 六花……楽天的な性格。「何とかなる!」という勢いで生きている。座右の銘は「ケセラセラ(なるようになる)」。晴海と夏姫と己を含めて「四季娘」と呼び始めたのも、六花である。
実は父親が警察官僚(とどのつまりはキャリア組)のお堅いおヒトだが、その性格は一切受け継がれなかった模様。父親の転勤で様々な所に引っ越しとなっても、「友達百人出来るかな」レベルで仲のいい人間が増えていく。しかも、どこで誰と会ったかなど、しっかり覚えている。記憶力の大半がここに費やされているともいう。
中学に入学直前で、夏姫の通う中学に転入。席が近かったこともあり、仲良くなる。学習塾に通うようになり、晴海と出会う。ここでも仲良くなり、三人で遊ぶこともしばしば。面倒くさがる夏姫を遊びに連れて行けた猛者でもある。
高校入学を前に父親の転勤が決まり、後ろ髪を引かれる思いで家族そろって引っ越す。
登坂 晴海……ネガティブな性格。「うーん、どうしよう。これ迷惑にならないかな」と、若干人の顔色を伺いながら生きてきた。
小学生の時に両親が離婚し、父親は左遷。母親が引き取りを拒否したため、父親と共に越してくる。父親に生活能力がないため、一切合切の家事が出来る。家計簿も毎日つけていますが、何か? なレベル。
父親は大学病院の小児科勤務。と言っても左遷故、激勤務な上に重要なことはあまり任されていないが、面倒なことは回されるそんな人。夏姫が「腕のいい医師だね」と言わなかったら腕前をまともに信じることは出来なかった模様。偏に、父親の日常をみているせいでもある。
中高共に夏姫とは別の学校。大学受験に失敗して浪人中。そんな最中に、父親の引き抜きがあって引っ越してくる。久しぶりに六花と会えてうれしい反面、夏姫との連絡が取れないのが最近の悩み。
山村 夏姫……厭世的な性格。「面倒くさい」「興味湧かない」と様々なことに本気で思っている。本編「魔術屋のお戯れ」の一応ヒロインである。
幼年期以前の記憶が全くなく、その時に養母である山村 十子に引き取られる。その後父親になってくれるであろう人(藤崎)が、二人の前から去っていった。
養母の教育方針で嗜み程度ではあるがある程度の武術の心得あり。今回田舎を出てきたあたりで縁を切られる。
現在は魔術屋兼ファンシーショップで働きつつ、様々なお手伝いをこなす。その一つの手伝いに「マネキン」というのが増えた模様。
現在家族は獏という使い魔のみ(六花・晴海には小型犬に見える。適度な可愛がりをしてくれる故、獏も二人には大人しい。
人目を惹く容姿故か、ストーカー被害(しかも養母の勤務先のご子息)にあっていた。養母はあまり関知せずだった。