入学式Ⅴ
投稿しますよー('ω')ノ
たくさんの方、この小説を読んで下さりありがとうございます!これからも頑張って執筆していきます(*'▽')
※ある程度の修正が完了。したと思います…
まだまだ誤字脱字、加筆必要が多いですが…頑張って執筆していきます!
「改めまして皆さん! 今日から、この一組の担任になりました上田愛美と申します!まだ先生になって二年目の新任ですので、不甲斐ない部分もありますが…どうぞよろしくお願い致します。」
入学式が終わった後、僕たちは各クラスの担任の先生に連れられ教室へと移動してきた。
教室へと着いた上田先生は教団の前に立つと、黒板に貼ってあった座席表を外し、静かにチョークで名前を書き始め、改めて挨拶を始めた。その一連の動きに無駄はなく、まさに華麗で見る人の目線を釘付けにする。二十代前半、それも美人さんと言っても差し支えないほどの美しい先生だ。白色のスカートスーツから見え隠れする脚は思春期真っただ中の健全な中学生の僕には眼の毒だ。
圭吾に至ってはじゅるりと涎を拭うしぐさをしながら「やべぇ!タイプだ!こいつは大当たりだぜ!」と血走った眼で上田先生を見ている。その姿をジト目をした夏樹が圭吾を睨んでいるが、全く気付く気配がないようだ。あとでどうなってもしらないよ、と心の中で祈っておく。
「じゃ!今日の残りの予定を発表しますね! この後は、明日の予定の発表と時間割表とお家の方へのプリントを配布して…今日は終わりです!」
まだ二年目の新任教師だと言っていたけど、流石は先生だ。およそ二年目とは思えないほど淡々とホームルームを進めていく。先ほどまでのふわっとした感じじゃなくなって、まさしくクールビューティーと化した上田先生は、淡々と、そして分かりやすく説明をしている。その姿は、生徒達は見惚れている子も多かった。男子生徒は当然の如く、女子生徒も「クッ!これは勝てない!」と思ったのか嫉妬することすら忘れて見惚れてしまっていた。
「ここまでの説明の中で分からないところや質問などありましたら、今のうちに聞いてくださいね!」
生徒への配慮も忘れていない。これぞ聖職者を体現したようなお方だ、とクラスの皆は思った。本当に二年目の新任、二十代前半の若い先生とは思えないほど完璧な先生っぷりに誰もが素晴らしいと評していた。そんな中、圭吾がハイハイッ!と手を元気よく上げた。一斉に皆の視線が圭吾に集まる。
「えーっと…近郷、圭吾くんね! どうぞ!」
上田先生は手元にあったクラス名簿で確認してから言う。
柔らかく落ち着きのある声で圭吾に話しかけた。
「はい!愛美先生! 席替えはいつ頃行うのでしょうか!それも、席替えは自由席なのでしょうか!」
(圭吾…お前の下心丸見えだぁあ!! 絶対、教壇の前の席狙ってるだろぉ!)
そういえば、さっきから「やべぇ、タイプだ!」とか言ってたよね、圭吾は。だからってここまであからさまな下心丸出しの質問をするとは思わなかった。というより、クラスの、主に男子のクラスメイトからの視線が痛いことに圭吾は気づいていないのか…?
上田先生は圭吾の質問に、というより血走った眼で見つめる圭吾の視線にしも泥しながらも「えぇっと…そうですね… 席替えはもう少し後でもいいかなぁって考えてます。ほ、ほら…まだ入学したてですし…ね…」と答えていた。圭吾よ…これ以上、夏樹の気を逆なでするような言動は慎んだ方がいいよ… そろそろ夏樹がマジで怒り出しそうだ。既に怒りのオーラが夏樹の周りから漂っている…いや、滲み出てるよ…!
席順は出席番号順で教室窓側から順に座っている。窓側から五ー六ー六ー六ー六ー五の組み合わせ席順で、クラスメイトは全員で34名だ。
僕の出席番号は8番。窓側から二列目のちょうど真ん中あたりの席だ。圭吾は14番で、僕の右斜め後ろの席なのだ。僕と圭吾の席は出席番号も近いことがあって意外と席が近い。しかし、夏樹ちゃんの出席番号は32番とほぼ最後だ。教室の後ろ扉付近の席に座っている。
圭吾はさっきからずっと上田先生の美貌にデレデレ…いや、魅了されてしまっているので気づいていないようだった。席の後ろの方から漂ってくる負のオーラに圭吾以外のクラスメイトたちは既に夏樹ちゃんに対して畏怖を抱いており、背中から冷汗が止まらず流れ落ちている。それは上田先生も感じているようで、「ヒィッ!」とあからさまに顔が引きつっている。
(圭吾…! 頼む…! 早く……早く気付いてくれ…!)
僕は心の中で祈ることしかできなかった。しかし、肝心の圭吾はというと…
「愛美せんせー! 俺、眼が悪いんで…教団前の席と変わってもらっていいですか!」
上田先生の前の席を取ろうと必死になっている…。この光景に、さすがに普段穏やかな修一も、そして負のオーラに恐怖を抱くクラスメイトたちも、圭吾に対して憤りを感じていた。夏樹に至っては…
「ふふふ… どうお仕置きして差し上げましょうか…? ふ、ふふふふ……‼︎」
最早…コレは、誰にも止められないだろう…
圭吾… 今まで、ありがとう。君からもらった心は忘れない…!
「愛美ちぇんちぇー! この後、暇ですかー? カラオケとかどうですかー?」
((((((てめぇいい加減にしろよ…!!))))))
入学早々、クラスメイトの心が一つになった瞬間だった。
「やべぇ面白いよ、コレ!」
「もっと続きが見たいよぉ!」
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