表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天然能力者の受難  作者: 岸辺 轍@中二病
天然能力者の受難
12/19

バイトを探そう!Ⅴ

投稿します。

2話同時投稿です。

 

 『——誠に申し訳ございませんが、当店では接客(サービス)業ですので、ちょっと…ボクには難しいのかなぁ…? 申し訳ないですが今回はご縁が無かったという事で。』


 『——はぁ? その見た目で高校生です、だ!? 嘘つくなら、もっとましな嘘つくんだな、坊主!』


 『——そこの裏に鏡あるから見てごらんよ? ちょっとさすがに高校生は無理があるよ? ぼく、本当は中学生でしょ? 中学生で働きたいって気概は認めるけど、ウチは高校生以上からなのよ。ごめんなさいね… え?履歴書あるって? 別にいいわよ。帰りなさい』


 『——ガキが来るところじゃねぇぞ! ここは大人が酒を楽しむための店だ! 帰れ帰れ!帰んなガキンチョ‼』


 ・

 ・

 ・

 

 修一の自尊心(プライド)はガラガラと音を立てて崩れ去った。


 修一の見た目ははっきり言えば中学生だ。

 未だ身長が160㎝未満で高一男子の平均身長より10㎝以上も小さい。あどけなさの塊のような童顔に小学生と並んでも同じ小学生と認識されるであろうその幼い見た目は、よく言えば中学生で、悪く言えば小学生だと見間違われるくらい幼く見える。



 (……まさか… まさか、ここまでノーフィルターで言ってくるとは思わなかったよ…)


 修一はここ一か月ほどは、ずっと面接に挑んでいるのだ。

 その辺のバイトより比較的高い時給の居酒屋やパチンコ店を主軸に片っ端から面接に挑んでいるのだが、履歴書を持ち込んでも、その外見から『年齢詐称してんじゃね?』と疑われたり、その年で働くなんて偉いねぇと逆に褒められたこともあった。これはまだ比較的マシな方で、お店によっては面接すらしてくれずに追い返されることが度々あった。



 「ハァ~~~~……」


 今日に入って何度目だろうか、修一は深いため息を吐いていた。


 「…またアルバイト雑誌見てんのかよ? まだ見つかんねぇのか?」


 「………あっ…圭吾か。 おはよう…」


 「お、おい。大丈夫か! めっちゃやつれてるぞ!?」


 ここ一か月、毎日修一の姿を見てきたけど、こんなにやつれた修一の姿を見るのは初めてだった。


 「あはは。この世界の地獄を見てきたのさ…。」


 「お、おい…本当に大丈夫か? なんかめっちゃ老け込んで見えるぞ…?」


 未だあははは、と乾いた笑い声を発する修一の姿に圭吾はちょっとした畏怖を抱いた。

 圭吾の本能が「コイツ…ヤバイッ!」と警鐘を打ち鳴らす。ふいに修一がこちらに振り向いた。そこにあった修一の顔はどこか嬉しそうで、そして寂しげな笑みを浮かべていた。それも、心の底から……。

 その姿に圭吾は思わずひぃっと畏れ愕いた。


 「なぁ…本当に大丈夫か…? ほ、保健室いくか…?」

 「あぁ…大丈夫だよ… うふふふ…」

 「お、おい…! 修一、本当に大丈夫か?マジでヤバいぞ…?」

 「大丈夫大丈夫… 大丈夫だって、圭吾…」


 今の修一(コイツ)は情緒不安定だ。マズい時に話しかけちまった。

 そう思ってすぐに「あ、ちょっと用事思い出したわ…」と言って立ち去ろうとしたけど、その腕を修一が信じられないくらい強い腕力(チカラ)でグッ掴まれた。


 修一は、ニマァ~っとした笑みを浮かべながら…


 「アナタニモ、コノフコウ……ワケテアゲル」


 「ヤバい……目が、マジだ!!」


 この日の修一は…これまでにない、実に良い笑顔であった。

 それはもう、眩しいくらいに……。


 親友の圭吾や夏樹、仲良しの静香や他の友達はもちろん、クラスメイトたちもその修一の浮かべる不気味な笑みに、今日一日、誰も修一の近くによる人はいなかった。




「キャアアア!オモシロォオイ!」

「ギャアアア!ツヅキミテェエ!」

と思ったら是非ともご評価お願いします!

モチベーションアップにつながりますので、是非お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ