詩集② オルゴールの溶けてゆく音色

憎しみの 歪んだ その感情が

憎しみの 憎しみの 憎しみの 憎しみの

歪んだ 歪んだ 歪んだ 歪んだ

その感情が

誰かを 不幸に 落としたくて

血にまみれた 目(まなこ)のその中で

捻じ曲がった 死の影が

どこまでも 燃え上がっていて

僕は 醜く 醜く 笑っていた

憎しみの 憎しみの 憎しみの 憎しみの

歪んだ 歪んだ 歪んだ 歪んだ

その感情が

誰かを 悲しみに 落としたくて

血にまみれた この手の平で

捻じ曲がった 死の影が

いつまでも 痛みを感じていて

僕は 醜く 醜く 笑っていた

憎しみの 憎しみの 憎しみの 憎しみの

歪んだ 歪んだ 歪んだ 歪んだ

その感情が

誰かを また 苦しめたくて

血にまみれた この足の裏で

捻じ曲がった 死の影が

いつまでも 鈍く感じられていた

僕は 醜く 醜く 泣いていた