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真っ赤に焼けた 空の下
真っ赤に焼けた 空の下
ただ 静寂がやどる 暗闇の中
遠い日の 少年が走ってゆく
遠い日の 少年が走ってゆく
あれは 誰だ
あれは 誰だ
悲しみに暮れた 空の下
ただ 虚しく響く 草の音
遠い日の 少年が走ってゆく
遠い日の 少年が走ってゆく
あれは 誰だ
あれは 誰だ
そうした 暗闇の中で
ただ 空ばかりが美しく
草木の影は 物悲しかった
草木の影は 物悲しかった
逆さまになった 空の中
何の音もしない その中で
遠い日の 少年が見つめている
君は 誰だ
君は 誰だ
いつか 忘れ去られた 君なのか
いつか 忘れ去られた 君なのか




