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泣いているのは 街灯



詩というものが 分からぬのなら

それは よっぽど 詩の方がおかしいのさ

あるいは 作者の 頭の中の

スケッチブックが

少しばかり 風変わりなのさ



だって 作者は

良い詩を書くつもりで

筆を取るなりしたならば

こんなおかしな詩は 書けないというのにね

実に 変わった話だ

おかしな話だ

 (きっと それは心と心の

  少しばかり 不可思議な

  すれ違いなのさ)

面白いことには 詩というものは

分からないものは

どうしたって 分からない

分かろうとするだけ つらい

それというのは つまり

心に映ったものを 書こうとして

筆を取る側の心と

それを 読み取ろうとする側の心が

噛み合わないのかもしれない

ところが どっかで

こいつが ガチャリと噛み合ったなら

不思議な 車輪が

まわりだして しまうことだろう!

 (その時 その車輪は

  作者の心とは 全然違う場所を

  走っているのに 違いない!)

ああ 不思議だ



かくの如く 不思議な 夜の夢

そして 笑っているのは 三日月

泣いているのは 街灯



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