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始まりの始まり
『ガチャ』
屋上へ誰か上がってきた!まずい!
俺はとっさに彼女を陰へ押し込み自分も隠れる
「ん?なにか声がしてたような気がしたんだが…気のせいか…」
ドアが閉まる音がした
どうやらバレなかったようだ
「危なかった〜…」
「あ…あの…」
「ん?…うわっ!!」
俺の手は彼女の胸の上にあった
「悪ぃ!」
すぐ手をどける
「いえ…いいんです…」
彼女は赤面していた
しかしそれどころではない
今は戻る方法だよ
「お前…戻る方法がないってどうする気だよ?」
「それもわかりません…泊まるとこもありませんし…」
「言っとくけど、うちは2人で住むような広さはねぇからな」
「はい…」
彼女は草花が枯れたようにシュンとしていた
なんだろう…この気持ち…なんかすっげえ悪い事してるような
「…あー!もうわかったよ!うちに来い!」
「えっ…」
「別に俺一人暮らしだし、なんもおもしれぇことねぇからな」
「いいんですか…?」
「おう!俺は男だ!一度決めたことは曲げねぇ!」
だったら高校生活頑張れと言うw
「ありがとうございます!」
彼女は一気に太陽みたいな笑顔を見せた
これから俺たちの波乱万丈の日々が始まる
〜第4部へ〜