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絶対無敵なのは〇〇な時だけな俺

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/28

これは、社会という大海原で揉まれ、日々の理不尽に耐え忍ぶ一人の平社員の壮絶な(?)戦いの記録である。

朝の満員電車、上司の機嫌、予測不能な後輩のトラブル――数々の試練に脅かされる彼の日常に、週に一度だけ「最強の無敵モード」へと覚醒する奇跡の時間が訪れる。

条件は「十分な睡眠」「満たされた腹」「誰からも邪魔されない休日前の夜」。

あらゆるストレスから解き放たれ、世界の覇者となった男の束生(つかのま)の全能感と、翌朝訪れる儚い現実を描いた、全サラリーマンに捧ぐささやかな英雄譚(えいゆうたん)をお届けする。

「絶対無敵なのは、睡眠時間十分で、お腹が満たされていて、特に誰からも連絡が来ない休日前の夜だけな俺。」

日中の俺は上司の顔色に怯え、後輩のミスを庇い、満員電車で潰されるどこにでもいる冴えない会社員だ。

しかし、金曜の夜十時、風呂上がりに冷えた缶ビールを開け、ピザを口に頬張った瞬間、俺の覚醒モードが始まる。

「……ふっ、今の俺に勝てる奴など、この世に存在しない」

無敵状態の俺は、ゲームの難関ステージをノーミスクリアし、SNSの論争を寛大な心で見逃し、未来の不安など微塵も感じない。この数時間だけ、俺は世界の覇者なのだ。

だが、無敵のバフ効果には厳格なタイムリミットがある。

調子に乗って深夜3時まで映画を観てしまい、翌朝の重い頭痛とともに目を覚ました瞬間、ステータスは全盛期の1%まで急降下する。

「うぅ……頭痛い……やっぱ俺、ただの弱小エネミーだわ……」

ベッドの上で芋虫のように丸まりながら、俺は次の金曜日の夜という「無敵タイム」の再来を静かに待つのだった。


     【了】

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

日々の仕事や生活に追われる中で、「休日前のあの無敵な時間」だけを糧に生きている…そんな共感を込めて執筆しました。

みなさんの「無敵モード」の条件や、最高の発散方法は何でしょうか?

もし少しでもクスッと笑っていただけたり、「分かる!」と思っていただけたら、評価やブックマークをいただけますと執筆の大きな励みになります。

また次の作品でお会いしましょう

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